青森・酸ケ湯で“積雪4m超” 都内は“強風”で花粉に影響も…バラバラ“微粒子”に(2023年2月22日)
21日、青森県の酸ケ湯では今シーズン、全国で初めて積雪が4メートルを超えました。一方、都内は強風に見舞われ、花粉症の人たちを苦しめました。
■新潟で事故…大動脈が一時通行止めに
風の轟音(ごうおん)と共に、雪が真横に吹き付けたのは秋田市です。
21日、日本列島の上空には、1年でも数回レベルの強い寒気が流れ込み、各地で雪が降りました。
青森県では一時、大雪警報が出される程の空模様に。住民は、朝から雪かきに追われていました。
地元住民:「6時半ぐらいからやってます」「(Q.じゃあ1時間半くらい、大変ですね)大変ですね」「5時半ぐらいからやっています。しばらく雪はおさまったけど、雪が一気に降ったから、早くやろうかなと」
20日午前9時の酸ケ湯の写真です。屋根の上の雪も少なく、見通しも良かったのですが…24時間後の21日午前9時には、屋根の上に雪が積もり、視界も悪く車も雪に埋もれてしまっています。
21日の酸ケ湯では、今シーズン全国で初めて積雪が4メートルを超えました。ライブカメラの映像には、屋根の雪が、重さに耐えかねたのでしょうか。次々と落ちる様子が捉えられていました。
新潟では、雪の影響による事故が…。積雪で滑ったとみられるトラックが、中央分離帯に衝突。横向きになって車線をふさいでいます。
この事故で、新潟を走る大動脈が一時通行止めに。ドライバーは、頭を抱えていました。
薬品を配送する人:「十日町に配達で向かっていたけど、下道で行くしかない」「(Q.間に合う?)厳しいかもしれない。情報仕入れてから出ればよかった」
■雪で忙しい…「雪をかいて、お客さんの対応」
悪天候の影響は、寺泊漁港にも…。現在は、タラなどの底引き漁の時期ですが、風や雪のため、漁に出られない日が続いているといいます。
寺泊漁業協同組合・青木仁夫副組合長:「4、5日(漁に)出ていない。なかなか厳しい2月になった」
こうした事態は、魚の価格にも直結しています。
青木副組合長:「冬は(収入)大変。(漁に)出た日が勝負。魚の値段も2、3倍」
一方、ウニの漁獲量日本一を誇る北海道積丹半島。すし店の店主は、雪のおかげで忙しさが増していると嘆きます。
富久鮨 店主・佐々木毅一さん:「今朝もすごかったんですけど、雪がすごく多くて、冬のメインの仕事というのは、店開けて雪、雪をかいている間にお客さんの対応をする」
■伊豆大島では…“ツバキ”と“雪”に驚きの声
長野県野沢温泉では、久しぶりの積雪となりました。先週は雨で雪解けが進んだ温泉街ですが、再び、辺り一面銀世界に。
地元住民:「降ったりやんだりしてすごい」「(Q.雪かき大変になりそうですね)大変です」
住民が雪かきに汗するなか、観光に訪れた人々は…。
シンガポールから:「きょうは、とても素晴らしい雪ですね」「パラダイス」
観光客にとっては、恵みの雪となりました。
雪化粧をまとったのは、伊豆大島の三原山です。赤く咲き始めたツバキに、白い雪という景色が広がりました。
観光客:「ツバキの葉に白い雪が積もっいて、すごく感動的。きれいでした」「常夏かなと思ってきたら、こんなに積雪なので、びっくりして喜んでいる」
■都内で“冷たい北風”…ハプニング続出
都内では、海沿いの地域で風速10メートルを超える冷たい北風が吹き荒れました。
東京・港区のお台場では、歩く人々に容赦なく襲い掛かります。前に進むのが困難なほどの強風です。
街の人:「(Q.風いかがですか?)すごいです。さっきも階段で(帽子が)飛びそうになりました」
お台場に匹敵する風に見舞われたのが、東京・中野区の中野坂上です。取材班が現地に向かうと…。
強い風が吹いていて、かなりあおられます。木が縦に横に激しく揺れています。信号や道路標識が風に揺れ、自転車も倒れてしまっています。
歩く人たちは強風にあおられ、帽子や髪を押さえながら歩いています。
街の人:「(Q.髪だいぶ吹かれてましたが?)もう諦めました。諦めモードです」「(Q.朝、髪セットしましたが?)したはず」「(Q.今、何してる?)営業です」「(Q.営業マンにとって、この風はどう?)困りますね。ない方がいいです」
■強風で“花粉”がバラバラに…「帰宅したらシャワーを」
なかには、こんな悩みを抱える人もいました。
街の人:「(風は)影響あります。くしゃみが出たり、涙が出たり」
風の日は、花粉の症状がひどくなるというのです。
強い風は、花粉にどんな影響を及ぼすのか、花粉に詳しい日本医科大学の大久保公裕教授によると…。
日本医科大学耳鼻咽喉科 大久保公裕教授:「風が強ければ花粉が壊れる可能性が、色々な所にぶつかって。そうすると花粉がバラバラになって、体と鼻とか目に入りやすい花粉になっていると考えられる」
元々30マイクロメートル、1ミリの100分の3の花粉が強風にあおられ、コンクリートなどにぶつかることによって5マイクロメートル、1ミリの200分の1まで小さくなるといいます。
そうなると、マスクをしていても、小さくなった花粉が隙間からより多く入ってくるため、吸い込む花粉量が増え、症状が悪化するというのです。
風の強い日に、特に意識してほしいのが…。
大久保教授:「花粉は下から来るわけではないので、髪の毛の間に入っています。帰ったらすぐシャワーを浴びて、花粉を洗い流すことがいい」
(「グッド!モーニング」2023年2月22日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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