『電話繋がる確率1%の時間帯も』パソナが再委託のワクチン予約業務…刑事告訴も検討(2023年2月20日)

『電話繋がる確率1%の時間帯も』パソナが再委託のワクチン予約業務…刑事告訴も検討(2023年2月20日)

『電話繋がる確率1%の時間帯も』パソナが再委託のワクチン予約業務…刑事告訴も検討(2023年2月20日)

ワクチン接種の予約をしようとしてもつながらない。それもそのはず、電話が繋がる確率はわずか1%ほどでした。

 人材派遣大手「パソナ」は、大阪府枚方市・吹田市・兵庫県西宮市から受託した新型コロナワクチンの接種予約の受付業務を、大阪市のコールセンター業者「エテル」に2021年3月から再委託しています。

 パソナが調べたところ、去年11月1日の枚方市の接種予約受付について、エテルがコールセンターに配置したオペレーターの数は、パソナの想定の3分の1ほどで、午前9時台に1万1305件の着信があったのに対して、対応できたのは124件。応答率はわずか1.1%にとどまったということです。その後も午後2時台まで応答率は9%を下回っていたということです。また西宮市でも1日を通しての応答率が1%を切った日があることがわかっています。

 さらに、パソナは3市との間でコールセンターに看護師資格などを持つ医療従事者を1人以上配置することを取り決めていましたが、エテルは医療従事者1人に3市分の対応をさせていたということです。

 パソナは3市に約10億8000万円を返納するとともに、エテルへの損害賠償請求や刑事告訴も検討しています。

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