88歳女性を救急搬送 陽性判明も“5時間待ち”・・・宣言は?小池知事「総合的に検討」(2022年2月2日)

88歳女性を救急搬送 陽性判明も“5時間待ち”・・・宣言は?小池知事「総合的に検討」(2022年2月2日)

88歳女性を救急搬送 陽性判明も“5時間待ち”・・・宣言は?小池知事「総合的に検討」(2022年2月2日)

 感染への不安が消えない日々。東京は1日、新規感染者が8日連続の1万人を超えました。

■小池知事“宣言発出”「総合的に判断」

 病床の使用率は50.7%になり、小池百合子都知事が“緊急事態宣言発出の要請を検討する”としてきた50%を超えました。

 午後11時前、報道陣の前に立った小池知事は、次のように話しました。

 東京都・小池百合子知事:「オミクロン株の特性、高齢者施設の支援、学校に対しての取り組み、病床をどのようにして有効に活用していくのか。これらのことをですね、まさに総合的に検討していく必要があります。自宅療養者の支援も、大変今増えておりますので。専門家の皆さんのご意見もしっかりと聞きながら、都としての方針を示していくということでございます」

 緊急事態宣言の要請については、明言しませんでした。

 一方、政府分科会の尾身茂会長は1日、緊急事態宣言を発出するタイミングについて、踏み込んだ発言がありました。

 政府分科会・尾身茂会長:「重症者の増加も含め、医療機能不全が想定されれば、実際にその機能不全が発生する前に、緊急事態宣言を出すオプションもあり得ると思います」

 医療体制が逼迫(ひっぱく)する前に、緊急事態宣言を出すこともあり得るという考えを示しました。

■88歳女性が陽性・・・搬送で“5時間待ち”

 1日正午すぎ、東京・江東区にある救急搬送を受け入れている病院では、先ほど救急車が到着しましたが、今またもう1台の救急車が到着しました。

 病院が撮影した映像にも、救急車が到着する緊迫の様子が記録されていました。

 搬送されてきたのは、88歳の女性です。PCR検査を実施すると、陽性が判明しました。

 ところが、この病院では、設備の関係でコロナ患者を受け入れていません。そのため、直ちに転送先を病院スタッフが探しますが、なかなか見つかりません。

 決まったのは、到着してから5時間後のことでした。

■救急要請「1日40件」「ほとんど陽性」

 深川立川病院・立川裕理院長:「大体一日で救急お願いされるのが、40件以上お願いされてますね」「(Q.それは全部、受けているか?)いえ、とても受けられないですね。受けられるのは、3分の1ぐらいですかね、今はもう。熱だけとか、脱水になっているとか、そういう患者さんは。ほとんどの患者は、陽性出てしまうんですね」

 通常の外来診察や救急搬送の対応に加え、転院先を探す作業に追われる病院スタッフ。さらには、保健所の業務逼迫を受けて、自宅療養中の患者に対する、健康観察を行うことも負担となっています。

 深川立川病院・立川裕理院長:「1月10日・11日のころは、ほんと数名の自宅療養の患者を電話で診察しておりましたが。この1週間で、のべ100名くらいになっておりますね」

 医療逼迫に加え、新たな問題も出てきました。文京区の区長は・・・。

 文京区長:「64歳以下の前倒し予約受け付け開始。ファイザーは早く埋まるけど、モデルナはなかなか埋まらないという状況が発生しています。これはおそらく、全国共通の課題だろうと」

(「グッド!モーニング」2022年2月2日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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