「はだしのゲン」広島市の平和教材から“削除”へ “被爆者の体験”に差し替え(2023年2月17日)

「はだしのゲン」広島市の平和教材から“削除”へ “被爆者の体験”に差し替え(2023年2月17日)

「はだしのゲン」広島市の平和教材から“削除”へ “被爆者の体験”に差し替え(2023年2月17日)

 原爆の残酷さなどを伝えるため、2013年度から広島市の小学3年生向けの平和教材に採用されていたマンガ「はだしのゲン」。

 しかし、市の教育委員会は、この4月から教材として、使わないことを決めました。

 広島市教委 学校教育部・高田尚志課長:「理解させるのに、さらに教材を作らないといけないとか、時間をかけて説明しないといけないというのが“困り感”というか、授業の中での課題というのを(教員が)あげていた。そこは致し方ないなと」

 栄養不足の母親に食べさせようと、コイを盗む場面などについて、大学教授らが参加する検討会議で「誤解を与える恐れがある」「ストーリーの背景を説明する時間が追加で必要」などと指摘。広島市の教育委員会は、一部の切り取りでは、被爆の実相に迫りにくいとして、被爆者の体験に差し替えるということです。

 27歳女性:「それを読んだことで、実際戦争って本当に怖かったんだなみたいなことは、小学校の時に思いました。なくなるのは、ちょっとどうなのかな」

 作者の中沢啓治さんは、教材に使われることが決まった時、喜んでいたといいます。妻のミサヨさんは、次のように話します。

 ミサヨさん:「びっくりしたところなんですけどね、何が何だか何がいけないのかなと。戦争が起きるから核兵器を使うのであって、ボタンを押して原爆が落ちたらどうなるかっていうこと、じっくり知ってほしいですね。それだけですね」

(「グッド!モーニング」2023年2月17日放送分より)
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