【不安の声】東京・世田谷区の“擁壁崩落” 近隣住民「どんどん崩れて…」
東京・世田谷区で斜面の土をとめる擁壁が崩れた事故で、15日、現場ではガレキの撤去作業が行われていました。近くの住民からは、「崖がどんどん崩れてきている」という不安の声もあがっています。擁壁はなぜ崩落したのでしょうか。
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“高級住宅街”として知られる東京・世田谷区の成城では14日、マンションの工事現場で巨大なコンクリートの塊が崩れ、重機が下敷きになっていました。
13日の夕方、斜面が崩れないように土をとめる擁壁(ようへき)が突然、崩れ落ちた事故。発生から3日目の15日、現場にはブルーシートが張られ、重機によるガレキの撤去作業が行われていました。
急ピッチで進む撤去作業。事故当時、工事は行われておらず、けが人はいませんでした。
近隣住民
「ドカンという、大きな地震が来たのかなという感じの音でした。一気に崩れたんですよ。もう恐怖でしかなかったです」
近隣住民
「怖かったです、本当に不安でした」
現場は、小田急線・成城学園前駅から約1キロ離れた住宅街です。世田谷区と川崎市や町田市などを結ぶ「世田谷通り」に面した交通量の多いところです。擁壁の崩落後は、土がむき出しの崖になっていて、その真上にはマンションが建っています。
近隣住民
「崖がどんどん崩れてきているんですよ」
「(マンション真下の崩れた場所の)根っこが見えますよね、あれはきのう見えていなかったんです。(根っこが見える場所のそばに)穴がありますよね、あれもどんどん大きくなっています。(穴が)3倍くらいになっていますね」
近くの住民によると、崖の崩壊は今も進んでいて、空洞のような穴も広がってきているように見えるといいます。
世田谷区は、崖の上に住む住民に避難指示を出していて、14日夜の時点で、5世帯13人が避難しているということです
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なぜコンクリートの擁壁が崩落したのか。地質学の専門家に理由を聞きました。
だいち災害リスク研究所 横山芳春所長
「解体工事(の影響)なのか、地下を掘削する工事(の影響)なのか、壁自体の強度の方に問題がある可能性もあります」
また、今回の崩落は高低差のある地形の付近で発生していて、東京都心などでも、こうした場所は多くあるといいます。
だいち災害リスク研究所 横山芳春所長
「(今回擁壁が崩れたので)適切な処理をしないと、(崖が)崩れる原因になります」
現場は、土砂災害警戒区域には含まれていないということです。世田谷区などは事故原因を調べ、対応を検討する方針です。
(2023年2月15日放送「news every.」より)
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