強制送還の4人、取り調べに“動じる様子なし”「ルフィ」正体は(2023年2月13日)

強制送還の4人、取り調べに“動じる様子なし”「ルフィ」正体は(2023年2月13日)

強制送還の4人、取り調べに“動じる様子なし”「ルフィ」正体は(2023年2月13日)

 千葉県で発生した強盗致傷事件で13日、25歳の男が送検されました。一連の強盗などの事件で容疑者が次々と逮捕されるなか、フィリピンから先週、強制送還された4人の取り調べの状況が明らかになってきました。

 雨が降るなか、うつむいたまま車に乗り込む男。13日朝に送検された職業不詳・作田竜二容疑者です。

 作田容疑者は先月12日、千葉県大網白里市のリサイクルショップに押し入り、金を奪おうとして店主の男性の顔を殴るなどした疑いが持たれています。

 貴金属買い取り店「てんとう虫」・内藤政行店長(76):「開けていきなり中に入ってきて、まず殴られました」「(Q.まず殴られた?)何発も。それで『金庫はどこだ?』と『金を出せ』と。あちこち殴られて、骨が折れたのは3カ所ですね」

 この強盗致傷事件は3人以上の犯行とみられていますが、運転手役だった自衛官・中桐海知被告(23)がすでに逮捕・起訴されています。

 その中桐被告の携帯電話を解析したところ、指示役「ルフィ」が関与した東京・狛江市の強盗殺人事件に関する情報が見つかり、一連の強盗・窃盗事件を結び付けるきっかけの一つとなりました。

 被害金額60億円以上に上るとされる特殊詐欺事件で逮捕された4人の容疑者。一連の強盗・窃盗事件への関与も疑われていて、4人の中に指示役「ルフィ」がいる疑いが持たれています。

 強制送還された後の4人の様子が分かってきました。

 社会部警視庁担当・山木翔遥記者:「まずは、逮捕容疑の特殊詐欺事件についての取り調べが行われています。捜査関係者によりますと、4人は雑談には応じるものの、事件については話しておらず、動じる様子もなく、落ち着いているということです。特殊詐欺事件は被害が60億円にも上るとみられ余罪も多いため、逮捕を重ねることで警察もじっくり時間を使えるとも言えます」

 特殊詐欺事件の場合、一般的に指示役は容疑を否認するケースが多く、供述が取りづらいとされています。そんな状況のなかでの捜査。ポイントがが2つあると言います。

 社会部警視庁担当・山木翔遥記者:「4人が事件についてしゃべらないのは警察にとっては想定内のはずで、捜査のポイントは動かぬ証拠となり得る『携帯電話の解析』と『金の流れ』です。携帯の解析はスタートラインに立ったばかりです。捜査関係者によりますと、4人は比較的、新しい機種を使用していたということでロックの解除などが進められているとみられています。また金の流れについては、特殊詐欺事件では足のつく『振り込み』でなく、現金を人の手で国外に運んでいたとみられていて、運搬役など人と人をつなげていく捜査が重要です」

 千葉県大網白里市の強盗致傷事件では、携帯電話やSNSでのやりとりが解析され、狛江市の強盗殺人事件との関連が捜査されています。

 フィリピンの収容所内で4人から押収され、警視庁に引き渡された携帯電話やタブレット端末は約15台。現在、解析が進められています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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