箱根で“救助要請”相次ぐ 「最悪だ」立ち往生で大混乱(2023年2月10日)
雪の影響で首都圏の広い範囲で事故が起きています。神奈川県箱根町では、10日朝から3センチの雪が積もり、スタックした車が立ち往生するなど救助要請が相次いでいます。
立ち往生にスリップ…。雪の箱根は大混乱に陥っていました。
東京が雪の時、関東甲信の各地は大雪です。箱根も9日までは積雪は0センチ。しかし、10日早朝には雪が降り始め、昼すぎには3センチの積雪に…。
午前8時には真っ白になっていた箱根の山道。しばらく進むと坂道をゆっくりと下がってくるワゴン車が…。スタッドレスでも、進めないといいます。
道路の脇に止まった1台のトラック…。スタッドレスだけでは坂道を登れず、さらにチェーンを巻きます。30分以上かけてチェーンを付けると、ようやく発車…。しかし、そのわずか5分後…。トラックが滑ってタイヤが落ちてしまっているようです。このトラック、よく見ると先ほど、チェーンを巻いたばかりのトラックです。この場所は、旅館が立ち並ぶ場所で、標高600メートル超え。坂がきつい場所です。この坂では、歩くのもやっとです。
雪が積もり、スリップする車が相次いだ箱根。バスの運行も困難になっています。
祖母:「がっかりなんです。上まで行けなくて。この年になると雪はいらない」
孫:「私は楽しみです」
ドライバーにとっては危険な、10日の箱根。
ドライバー:「(Q.どうですかきょうの雪は?)最悪だね」
交通量の多い場所では、前の車が思わぬ動きをすることも…。滑ったトラックの脇を車が走っていきますが、その車も…。後ろには、郵便配達の車が足止めされていました。
JAFには救助要請が相次いでいます。JAFを要請したのは、県外から来たノーマルタイヤの車でした。
JAF隊員:「今、前タイヤ布チェーンで、地面とくい付くようにしました。走っていきましょうか、一緒に」「グチャグチャになっているので水分含んだ重たい雪」
山梨県でも朝から雪が降り続きました。甲府駅前のライブカメラを見ると、10日午前7時ごろ降り始めた雪は、約3時間ほどで大粒の雪に。駅前を真っ白にしました。午後になり、高速道路にも影響が出ました。
そうしたなか、物流を支える運送会社では雪の影響を避けるため、ある対策が…。トラック14台のうち12台を未明に出発させ、雪を回避するという対応が取られていました。すでに帰ってきたドライバーも。
トラックドライバー:「(Q.けさは降っていなかった?)けさは降っていなかったです」「(Q.何時くらいに出た?)けさ、俺がここを5時半に出掛けた。5時半に出掛けて、甲府に着いたのが7時」
丸十運送・平井秀典社長:「(Q.この後もトラックは出る?)1便だけどうしてもお客様の都合で、午後から配送する便がありますので、懸念はそこだけ」
この後、唯一出るというトラックに同乗させてもらいました。午前11時すぎに出発し、およそ70キロ先の目的地を目指します。通常であれば1時間半ほどで到着しますが、10日は40キロまで減速しての運転です。
丸十運送・野沢信仁さん:「今のこの道もそうですけど 、(本来は)スピード出す所」
走行中、ナビの音声がドライバーにとっての情報源です。
ナビの音声:「雪により、インターの区間で通行止めになっています」
次第に、雪の勢いが増していきます。いざという時のために、おにぎりや飲み物も、10日は多めに買い込んできたそうです。午後1時すぎに到着。いつもより30分ほど遅い到着となりました。
丸十運送・野沢信仁さん:「帰りはもう、全体的に(荷物の)重量が軽くなったので、ちょっと滑りやすくなるので、帰りは…」「(Q.帰りはより慎重に?)安心できないですね、帰りも」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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