集めた金で「無人島やクルーズ船」 “ウソ投資”で200億円詐取か(2023年2月9日)
「毎月4%の配当が入る」などと嘘の投資名目で現金をだまし取ったとして逮捕された投資会社の社長ら男女8人。8人は約200億円を集めていたとみられ、一部は無人島やクルーズ船、高級外車を購入する資金に使われていました。
紋付の羽織姿で新年のあいさつをするのは、投資会社「フリッチクエスト」の社長・森野広太容疑者です。詐欺の疑いで逮捕されました。
逮捕されたのは、森野容疑者ら合わせて男女8人。嘘の投資話を持ち掛けて、宮城県の30代の男性ら4人から出資名目でおよそ5700万円をだまし取った疑いが持たれています。
警視庁によりますと、8人は「1口100万円から投資可能」「毎月4%の配当が入る」などとうたって出資を募っていました。
被害者の会代表:「海外で投資というか、FXなどのスペシャリストがいて、しっかり配当が出るシステム。4%出せるみたいなシステムだった」
どのように出資者を募っていたのでしょうか。
投資をした被害者:「最初は『投資があるよ』と飲み会で知り合った人に言われて、最初は断っていたんですけど」「交流会に参加した。そこで投資の話を持ち掛けられた。社会人交流会みたいなもので」
そこで紹介されたのが「フリッチクエスト」という会社です。
フリッチクエスト社長・森野広太容疑者:「コロナ禍のなか、色々、大変なこともあると思うんですけど、フリッチクエストに来られたら日常を忘れて温かい何かに包まれるような、そんな会社を目指してやっていきたい」
森野容疑者らは月に1回、ある催しを開いていました。
森野広太容疑者:「僕らがやっている『おもてなし会』の方も、月に1回の皆さんのオアシスになれたらと毎回、毎回テーマを変えてやっているんですが」
「おもてなし会」というイベントです。
投資をした被害者:「ご飯を食べたりとか、それこそ、どこかの遊園地を貸し切りにして、そこで遊んでみたいな形にしたり」
被害者の会代表:「(紹介者と)何度か食事に行ったり、遊んだりしたのですが、その後に『おもてなし会』に行って投資してしまったという経緯」
出資者への配当は、その「おもてなし会」で現金で手渡されていました。そして、出資も現金でのみ受け付けていました。さらに…。
投資をした被害者:「お金を借りたうえで、返金しながらも自分のところでインとして少し残せるからやってみないかと」
森野容疑者らは、出資金を用意できない人には銀行や消費者金融から借り入れをさせていました。
被害者の会代表:「大体、君くらいだったら600万円くらい借りられるよと言われて、消費者金融から一日で何社も借りて、800万くらい借りましたね」
投資を名目に金を集めていましたが、実際に使われたのは無人島や高級車やクルーズ船の購入。そして、森野容疑者の遊興費がほとんどでした。
警視庁は、20代から30代を中心に全国およそ3300人から200億円を集めたとみて調べています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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