臓器移植無許可あっせんで全国初摘発 逮捕のNPO理事「命をつなぐ方法」 移植後に死亡ケースもあったか|TBS NEWS DIG

臓器移植無許可あっせんで全国初摘発 逮捕のNPO理事「命をつなぐ方法」 移植後に死亡ケースもあったか|TBS NEWS DIG

臓器移植無許可あっせんで全国初摘発 逮捕のNPO理事「命をつなぐ方法」 移植後に死亡ケースもあったか|TBS NEWS DIG

海外での臓器移植を無許可であっせんしたとして初摘発です。逮捕5日前、容疑者は直撃取材に…

菊池仁達 容疑者
「情熱をもって患者さんの命を助けたいと」

一方で、“命の危険にさらされる”という証言も。

移植を受けようとした男性
「日本人の女性の方が意識が戻らないと聞いて」

その実態は?

警視庁に逮捕された東京・目黒区のNPO「難病患者支援の会」の理事・菊池仁達容疑者(62)。

菊池容疑者は肝臓移植を希望する都内の男性に対し、無許可にもかかわらず、東欧のベラルーシの病院での肝臓移植をあっせんし、去年2月に手術を受けさせた疑いがもたれています。移植を受けた男性からは3300万円を受け取っていました。

菊池仁達 容疑者
「これは腎臓移植です。これもベラルーシですね」

警視庁によりますと、菊池容疑者のNPOの捜索で、およそ150人分の患者の名簿が押収されていますが、取材に対してはあっせんを否定し、“命をつなぐ方法”だと主張していました。

菊池仁達 容疑者
「世界各国連絡を取って受け入れ出しをしているっていうのが私どもの活動です。私どもは臓器を仲介、あっせんするってことはしてないんですね。今の日本の状況を見るとドナーを待っている間に90%以上の人が命を尽きてしまう。そういった人たちが何とかして命を繋ぐ方法の一つとして海外での移植があると思う」

日本臓器移植ネットワークによりますと、日本は100万人あたりの臓器提供者=ドナーの数が0.62人と、先進国のなかでも極端に少なくなっています。特に待機者が多い腎臓移植では、平均でおよそ15年待ちになるといいます。

こちらの男性は急性腎不全を患い、おととし腎臓移植を受けるために菊池容疑者のNPOを頼りました。およそ2200万円を支払って中央アジアのキルギスで移植手術を受けることになりましたが…

NPOを通じ腎臓移植を受けようとした男性
「すごくちっちゃい病院で正直、設備とかも大丈夫かなって思うような感じのところで。手術室は今作ってるって聞いて、大丈夫かなと思って。ICUという名前でも今作ってると」

このとき、先に移植を受けた人の状況を耳にし、移植を取りやめたといいます。

NPOを通じ腎臓移植を受けようとした男性
「順番を待ってたら、4人先受けたうちの日本人の女性の方が意識が戻らないって聞いて。その間に手術を受けた3人のアラブ人のうち、2人が亡くなったと。ちょっともう命預けられないなって」

しかし、支払ったおよそ2200万円のうち、半分近くが返金されていないということです。高額な“手数料”について菊池容疑者は…

菊池仁達 容疑者
「どうしても海外の場合ですと、関係者への謝礼金とか、心付けとか、寄付金で大きくなります」

取り調べに対し菊池容疑者は「海外で行われる手術は許可がいらないと思っていた」と容疑を一部否認しています。

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