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「古代都市アレッポ」倒壊相次ぐ 大地震でトルコ・シリア死者9400人超(2023年2月8日)
トルコ南部を震源とする大地震で隣国のシリアでも深刻な被害が出ています。世界遺産に登録されている「古代都市アレッポ」では、歴史ある建物の倒壊が相次いで確認されています。
がれきの中から助け出された、小さな命…。
医師:「救出されたのは(赤ちゃんが)生まれてから3時間後です。彼女の母親はがれきの下で出産し、家族全員が死亡しました」
トルコ南部を震源とする大地震で、隣国のシリアも甚大な被害を受けています。
WFP=国連連合世界食糧計画担当者:「(Q.(シリアの)被害規模はどうなっていますか?)死者数は数百人、数千人かもしれない。負傷者は確実に何千人もいる。自宅が崩壊し、非常に多くの人が路上で寝泊まりしている」
トルコ・シリアを合わせた死者は9400人を超え、そのうちシリアでは少なくとも2530人が亡くなっています。
世界遺産も大きな被害を受けています。シリア北部に残る城やモスクなど、歴史的構造物が世界遺産に登録された「古代都市アレッポ」。ここでも地震の影響で塔は崩れ、かつて堅牢を誇った古代要塞は見る影もなくなっていました。
また、被災者への救助の状況は一層、深刻です。
住民:「妹とその夫、娘と息子の4人ががれきの下にいます」
長年、政府軍と反体制派、そしてクルド人勢力による内戦が続くシリア。何百万人もの住民が住む家を失い、避難生活を強いられるなか、大地震が起こったのです。特に地震が起きたトルコ南部との国境付近の北西部は反体制派の勢力圏のため、政府の支援や救助は入っていません。
シリア北部の反体制派地域・ジンディレス。
地元住民:「私たちは、状況が非常に悪いジンディレスにいます。家族を救出しようとしてから40時間ほどが経ちました。私の妹、その夫と子どもたち、いとこたちです。ここの状況は、非常に悪い」
そんな厳しい状況のなか…。
倒壊した建物の中、鉄筋を切断して住民の救助にあたっているのは民間の救助団体・ホワイトヘルメットです。
2014年に学生や教師など一般市民で結成されたホワイトヘルメット。シリアの戦闘地域で負傷者を敵味方に関係なく救出する活動を続け、2016年にはノーベル平和賞にもノミネートされています。
がれきの下からのぞいたのは、子どもの頭…。
懸命の救助を続けるボランティアの隊員。助かった命に喜びの声を上げる街の人々。しかし、この状況で信じられないことも起こっています。
イギリスメディアは、シリアのアサド政権が6日の地震発生直後、反体制派勢力が支配する地域を空爆したと報じ、イギリス議会では「実に冷酷で凶悪な攻撃」と非難しています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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