外国人観光客の受け入れ再開疲弊した日本の観光地復活となるか現場からは期待と不安の声入り交じる

外国人観光客の受け入れ再開疲弊した日本の観光地復活となるか現場からは期待と不安の声入り交じる｜TBS NEWS DIG

今月10日から再開される外国人観光客の受け入れ。政府はガイドラインを7日に公表する予定ですが、インバウンド消費の現場からは期待の一方で不安の声も聞こえています。

外国人観光客に人気の原宿・「竹下通り」。店舗に配っているのは、AI通訳機です。

「How much is this？」
「480円です」
「It’s 480 yen.」

10日から再開される外国人観光客の受け入れ。これに先立ち、この商店街では70言語に対応する通訳機の導入が新たに進んでいます。

原宿竹下通り友竹庵熊井悠さん
「やっとという思いがとても強くて、たくさんの海外のお客様に楽しんでいただきたいなと思っております」

一方、こちらの街でも…

調理器具などを扱う専門店が軒を連ねる「かっぱ橋」。この店では…

外国人観光客に接した経験がない新人向けに商品を海外へ発送する方法などのレクチャーが行われていました。コロナ前と比べて、売上げが3割ほど落ちていただけに今後に期待を寄せます。

高橋総本店國府田麻理菜さん
「海外の方にいっぱい買っていただければ、当社としても嬉しい限り」

ただ、聞こえてくるのは、期待ばかりではありません。客室から富士山が一望できるこちらのホテル。すでに海外の旅行会社から料金などの問い合わせが増えているといいます。

富ノ湖ホテル渡辺亮支配人
「フランス、今年の11月。予定だと21名」

コロナの感染拡大前は、宿泊客の8割が外国から。受け入れ再開は、嬉しいとしながらもこんな本音が…

富ノ湖ホテル渡辺亮支配人
「まだまだ数字だけ見ると物足りない。あんまり期待はできないかなっていう部分の方が大きかった」

政府は入国者数の上限をきのうから2万人に増やしましたが、経営的には全然足りないといいます。さらに…

富ノ湖ホテル渡辺亮支配人
「率直な気持ちを言えばまだ不安の方が大きい。半数近くが中国の方だったので」

訪日観光客のうち、3割以上を占めていた中国人。しかし、ゼロコロナ政策の影響で、中国からの観光客がいまだ見通せない状況です。

富ノ湖ホテル渡辺亮支配人
「中国の方が戻ってきて初めて希望の光といいますか、明るい兆しが見える」

疲弊した日本の観光地。復活はいつになるのでしょうか。

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