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取材でみえた「金の流れ」、“運び屋”“金庫番”“女”の存在 連続強盗事件(2023年2月4日)
来週にもフィリピンから4人の容疑者たちが強制送還される見通しですが、日本で奪った金を、どのように手にしているのか。私たちの取材で、元運び屋の男性が5000万円という大金を一度にフィリピンに運んだ際の大胆な手口が新たにわかりました。
▼広島の強盗事件「ルフィ」関与は?
相次ぐ強盗事件の“指示役”「ルフィ」の可能性がある4人の男。
全国で、少なくとも25の事件に関わっているとみられますが、このうち広島の事件で大きな動きがありました。
(広島県警 刑事部長)
「住居侵入、強盗殺人未遂事件について本日、被疑者4名を通常逮捕しました」
強盗殺人未遂などの疑いで新たに逮捕された、栗原翔容疑者(27)、加藤臣吾容疑者(24)、宇佐美巴悠容疑者(21)と、18歳の男のあわせて4人。去年12月、広島の貴金属店兼住宅に押し入り、男性に暴行。現金や時計など、およそ2400万円相当を奪った疑いがもたれています。男性は今も意識不明の重体です。
防犯カメラの解析などから8人の実行犯を特定。そのうち4人の逮捕に至りました。捜査関係者によると、この8人の中に、東京・中野区で発生した強盗事件に関与したメンバーもいるとみられています。警察は指示役「ルフィ」との関係も、今後の捜査で明らかにしていきたいとしています。
▼容疑者の”妻” 女の役割は
その「ルフィ」の可能性がある4人は、未だフィリピン・マニラで収容されています。日本が身柄の早期引き渡しを求めていて、いつ送還されるかが焦点です。
(フィリピン レムリヤ法相)
「うまくいけば来週には4人全員を送還できるかもしれない」
現在、強制送還が可能な状態になっているのは、今村磨人容疑者と、藤田聖也容疑者の2人です。
サタデーステーションは、この藤田容疑者の高校時代の同級生だったという女性に話を聞くことができました。
(藤田容疑者の高校同級生)
「2年を2回やってたはずなんです。留年です、テストか出席日数かどっちかなんですけど。先生にばれないところでコレやってましたから」
Q)なんですか?
「タバコ。みたことあります」
一方、渡邉優樹容疑者と小島智信容疑者は、フィリピン現地で別の事件の裁判が続いているために、すぐに送還ができない状態です。
見え隠れするのがある女性の存在です。渡邉容疑者を訴えている“妻とされる女性”。“重要な役割”を担っていた可能性があることが、私たちの取材でみえてきました。
(渡邉容疑者の妻とされる女性に面会した男性)
「一回会ったことあるんですよ。渡邉優樹の妻、フィリピン人。彼女だと思います」
男性は、マニラの日本食レストランで渡邉容疑者の妻だという女性と面会したといいます。
(渡邉容疑者の妻とされる女性に面会した男性)
「彼女がすべてを知ってますと。彼女がすべて優樹のお金を握ってますと」
Q)金庫番みたいなかたちでしょうか?
「そうです、間違いないです。それは金庫番です」
▼元運び屋が語る「金の流れ」
4人の関与が疑われる特殊詐欺の被害総額は、60億円を超えています。
詐欺グループの主犯格とみられる渡邉容疑者と藤田容疑者、小島容疑者の3人はフィリピンで豪遊する姿が度々目撃されていました。
(フィリピンパブで働く女性)
「渡邉優樹。うん、3人で」
こう話すのは、マニラのパブで働く女性。
(フィリピンパブで働く女性)
「優しいよ。お触りもしない。スケベじゃないよ。有名でしょ、お金持ちだからテキーラばかり。女の子に何でもあげるでしょ?食べ物多い、テキーラ多い。5万、10万ペソ(約25万円)それが普通」
気になるのは、こうした豪遊するための“金の流れ”。
今週相次いで明らかになったのは、フィリピンへ金を届けていた「運び屋」の存在です。
東京・中野区の強盗傷害事件で、1日、逮捕された西本佑聖容疑者。およそ3000万円を奪った実行役とみられていますが、犯行後にフィリピンに渡り、数週間滞在。フィリピンに金を運ぶ「運び屋」をしていた可能性が浮上しています。
そして、4年前の特殊詐欺事件で、渡邉容疑者らに金を運んだとして逮捕された男性も私たちの取材に応じました。
(元運び屋の男性)
「持って行った回数は、たぶん5,6回。総額7000万円くらいじゃないですかね」
男性に「運び屋」の仕事を依頼したのは、知人のフィリピン人実業家だったといいます。
(元運び屋の男性)
「フィリピンのマカティにあるホテルを渡邉のグループが買い取った。そのお金をフィリピンに日本からの支払いの分だから持ってきてくれって。私が仕事でフィリピンに行くので“ついでに”って事で」
男性によると、渡邉容疑者らのグループが、フィリピン人実業家からホテルだったビルを購入。その代金を「代わりに持って来てほしい」という依頼でした。金はどのように運んだのでしょうか。
(元運び屋の男性)
「ホテルを用意してくれて。取りに行きましたよ。場所は亀戸だったか両国だったか」
金の受け取り場所は都内のホテルでした。ホテルの部屋に入ると、現金を数える2人の女の姿が。その現金を紙袋に入れ、それをスーツケースにいれて、手荷物として持って行ったといいます。
(仁科健吾ディレクター)
「男性は1回の運びで最高5000万円を運んだといいます。手荷物サイズのスーツケースに入れると、半分ほどが埋まってしまうほどの量です。この大金を持ち、出国することはできるのでしょうか」
Q)さすがに5000万だと引っかからないんですか?
(元運び屋の男性)
「全然ひっかからないですよ、普通に。一度成田空港で言われた時は、『不動産のビルの支払代金です』って言ったら、『わかりました』と。『1億円とかいますからね普通に』と言ってました」
フィリピン人実業家とやりとりする過程で、小島容疑者と直接、電話で話したこともあるといいます。
(元運び屋の男性)
「めちゃくちゃ丁寧。全然普通で『今日わざわざ対応してありがとうございました』そんな感じですね。全然悪いやつとかやくざとかそういう印象ないです。主犯?渡邉優樹。彼が小島とかを操っていたから。フィリピン人実業家も『小島は給料制だ』というのを何度も言ってましたね」
▼フィリピンでなぜか「サイトウ」と呼ばれる小島容疑者の素顔とは
フィリピン当局が撮影した小島智信容疑者(45)の写真では、なぜか苗字が「SAITO」になっており、未だに謎が多い人物です。サタデーステーションはこの小島容疑者が通っていた店の店員に独自で話を聞くことができました。
(小島容疑者が通っていた店の店員)
「六本木でベントレーに乗っているのを見たことがある。東京タワーの近くで」
(仁科健吾アナウンサー)
「小島容疑者は以前、ここ六本木で高級外車に乗っていたところを目撃されています。さらに、都内にある、中古の携帯電話を販売する店に、何度も出入りしていたと言います」
小島容疑者は10年ほど前から、店に来るたびに、2~3台の中古スマホを購入していたと言います。
(小島容疑者が通っていた店の店員)
「しばらくの間は月2~3回、割と頻繁に来ていた記憶があります」
中古スマホを定期的に購入する理由について、専門家は…
(元警視庁刑事 吉川祐二氏)
「(中古スマホは)特殊詐欺のだましの電話をするのにも必要。大量に購入するのも目立ってしまうので、何回かに分けて購入したと考えられる」
小島容疑者の「カネへの執着心」が垣間見えた出来事も…。2015年ごろ、首にはコルセット、腕には包帯を巻いた姿で店に来たと言います。
(店員)
「どうしたんですか?」
(小島容疑者)
「ある店でやられたんです。でも一切手は出しませんでしたよ。診断書をとって店を訴えればカネになりますからね」
これは、小島容疑者が2017年に記入したと言う書類です。住所はさいたま市。生年月日や当時の年齢は小島容疑者と一致。一方で、苗字は「齋藤」になっています。以前まで「小島」だった身分証の表記が、この頃に、「齋藤」に変わったと言います。
(小島容疑者が通っていた店の店員)
「身分証をいただく時に名前が変わっていた。「結婚したんですよ」って言うのを聞いた記憶があります」
店内で、小島容疑者が緊迫した様子で電話をしていたこともあったと言います。
(店員)
「何かあったんですか?」
(小島容疑者)
「北海道の現場でちょっとやらかしたみたいで、参っちゃいましたよ」
北海道と言えば、小島容疑者以外の3人の出身地。埼玉県に住んでいたとみられる小島容疑者と、北海道で接点があった可能性も浮上しました。さらに…
(小島容疑者が通っていた店の店員)
「5年ぐらい前だと思います。彼からマニラから電話がかかってきたことがある」
2018年ごろ、フィリピンにいた小島容疑者から、「スマホを買い取ってほしい」と相談があったと言います。
(小島容疑者)
「SIMフリーのiPhoneが大量に手に入るんだけど、買い取りは可能ですか?」
(店員)
「配送コストもかかるから、現地で売った方が絶対いいですよ」
この電話が最後のやりとりになったと言います。その後、2019年にフィリピンで特殊詐欺グループの36人が摘発され、現在、小島容疑者ら4人に逮捕状が出ている状態です。なぜ、小島容疑者は大量のスマホを売ろうしていたのでしょうか?
(元警視庁刑事 吉川祐二氏)
「収益を得る目的というよりも、証拠を隠滅するために売りさばくことが考えられる。「日本の警察の捜査が入るらしい」という情報があった可能性がある」
サタデーステーション 2月4日OA
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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