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【百貨店閉店】歴史に幕 老舗にサヨナラ“閉店ラッシュ”相次ぐワケ(2023年2月1日)
各地で相次いでいる、百貨店の閉店。北海道では122年親しまれた老舗がその歴史に幕を下ろしました。
店員:「55年間、本当にありがとうございました」
先月31日で55年の歴史に幕を下ろした渋谷の東急百貨店本店。閉店間際には、集まったお客さんに記念品が配られていました。そして、いよいよ閉店の瞬間…。
東急百貨店執行役員・稲葉満宏本店長:「長い間、東急百貨店を支えて下さった皆様、本当にありがとうございました」
渋谷のシンボルが、また一つなくなるなかで同じ日に、地方でも地元に親しまれた122年の歴史を持つ老舗百貨店「藤丸」が最後の日を迎えていました。
藤丸百貨店・藤本長章社長:「本当に、最後の最後までこうやってお客様に足を運んで頂いて、もう本当に『ありがたい』の一言です」
日本百貨店協会のデータでは、加盟百貨店の売り上げはわずか10年で、1兆円以上も減少している状態です。そして相次ぐ閉店ラッシュには売り上げ減少の他にも深刻な問題がありました。
東京・渋谷のシンボル的存在だった東急百貨店本店が先月31日で閉店。最後の瞬間に立ち会おうと、店の前には多くのお客さんが訪れました。
買い物客:「母親と来ました。僕が幼稚園の頃にずっと母に連れてきてもらって、よく来ていたデパートなので閉店してしまうのがすごく悲しい」「55年でしょ?私たちは高校時代からずっとだから」
北海道・帯広の老舗百貨店「藤丸」もまた先月31日、122年の歴史に幕を下ろしました。
買い物客:「やっぱり、なんか寂しいなと…。釧路に続いて、帯広も(百貨店が)なくなっちゃうのかって」
道東で唯一の百貨店だった藤丸が閉店し、街や地域から、次々と「百貨店」が消える事態。百貨店業界に今、何が起こっているんでしょうか。
東京商工リサーチ情報部・増田和史課長:「『ショッピングモール』という新たな業態ができて、百貨店にとって代わる集客力を持つような業態が出てきたというのが一番の大きな理由かなと思いますね」
日本百貨店協会のデータを見ると、加盟する百貨店の売上高は2022年がおよそ4兆9812億円。2012年はおよそ6兆1453億円ですので、わずか10年で、1兆円以上も減少しています。特に地方はさらに苦しい状況…。
東京商工リサーチ情報部・増田和史課長:「人口も減っていると思いますし、他の流通形態、オンラインのEC市場(電子商取引)ですかね、そっちの方に人が流れている」
人口現象や「通販」への客の流れも加速。さらに、そこから「閉店」まで話が進んでしまうのには、こんな事情も…。
東京商工リサーチ情報部・増田和史課長:「大体60年代から70年代、高度経済成長期にできた建物が多い。老朽化が一つの問題になっている。仮にリニューアルしたところで同じ百貨店業態で、このまま続けていけるかどうか?設備投資に二の足を踏むケースが多い」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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