「柔道の絞め技で失神」男に『無期懲役』を求刑 弁当店のベトナム人女性強盗殺人事件(2023年1月31日)
弁当店の従業員だったベトナム人女性を殺害し現金を奪った罪などに問われている男の裁判員裁判で、1月31日に検察側は男に無期懲役を求刑しました。
起訴状などによりますと、山口利家被告(60)は去年4月、大阪市淀川区の自宅で弁当店のアルバイト従業員でベトナム国籍のヴォ・ティ・レ・クインさん(当時31)を自宅に誘い込んだうえ、首を締めて殺害し、現金およそ2万6000円を奪った強盗殺人などの罪に問われています。
これまでの裁判で山口被告は「最初から殺す目的やお金を奪う目的で誘っていない」と、起訴内容を一部否認。弁護側も、強盗目的や殺意がなかったと主張しています。
これに対し、検察側は、「山口被告は金銭に困窮していて、金を借りるつもりで自宅に誘い込み、柔道の絞め技で失神させようとした」と指摘しています。
1月31日の裁判で検察側は「お金に困窮しどうにかしてお金を手に入れようと考え、自宅に誘い込んですぐ相当強い力で死亡するまで首を絞め続けた」などとして、山口被告に対して無期懲役を求刑しました。
一方、弁護側は「ヴォさんが大声を上げたので驚き気絶させようとしたつもりが結果的に死亡させた」などとして、懲役10年を求めました。
判決は2月3日に言い渡される予定です。
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