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ウクライナ侵攻に鳥インフル…たまご“過去最高値”品薄状態に コンビニで販売休止も(2023年1月31日)
“物価の優等生”と言われる『たまご』に異変が起きています。過去にない価格の高騰が続いていて、さらに追い打ちをかけるように、供給不足にも陥っています。
1人あたり年間337個。卵の消費量が世界2位の日本で品薄となれば、大きなインパクトを持ちます。
コンビニ最大手『セブン-イレブン』も苦肉の策に頼らざるを得ない状況です。
『ツナと玉子のサラダ』は、2分の1個だったゆで卵が4分の1個に。その代わり、野菜などを増やしたといいます。
『半熟煮たまご』など、販売休止となった商品も約15品目あります。
スーパーに行くと、1パック200円は優に超え、300円近いものも並んでいます。
農林水産省によりますと、今月の平均小売価格は1パック244円(サイズ混合10個)と、過去5年の1月の平均と比べて13%上昇しました。
卸売りの現場では、値上がりがより顕著に出ています。
31日に発表された卸売価格は1キロあたり305円(東京地区、Mサイズ)。去年1月の倍を超え、過去最高値となりました。
プレコグループ・松本展知さん:「これだけ高い卵は初めて。クリスマスでケーキの需要が上がって、毎年、成人式ぐらいまで高値で、そこから落ちるんですが、今年はずっと下がらず“横ばいで高止まり”の状態」
値上がりの原因は、ロシアのウクライナ侵略による飼料価格の高騰。それに、鳥インフルエンザの流行が追い打ちをかけました。
去年10月以降、全国で70件発生していて、1235万羽が殺処分の対象になっています。
ある卸売り業者は、大手のスーパーやコンビニ、ファミレスなどから問い合わせが相次いでいるといいます。
卵の卸売会社:「これまで取引のなかったところから『卵を売ってほしい』とお願いされましたが、弊社もギリギリなので断りました」
東京・世田谷区にあるオムライスが人気のカフェ『torse』。多い日で一日160個の卵を使うといいます。当然、値上がりの影響は避けられません。
torse・山口敦司さん:「2月から卵の値段が上がります。要因は色々でしょうけど(仕入れ先から)上げさせて下さいとお電話をいただいて。10キロあたり4300円が、2月からは5500円。1200円の値上がりです」
店では、チーズなどの仕入れ価格高騰を受け、今月、オムライスを200円近く値上げしたばかりでした。
torse・山口敦司さん:「値上げさせていただいた直後なので、簡単に値上げする訳にはいかない。(Q.どうしのぎますか?)んーどうしましょうね。卵の量を減らすわけにはいかないし、クオリティーは絶対下げたくないので。みんなで相談です」
業界関係者は、ヒヨコが卵を産むようになるまで6カ月ほどかかるため、元に戻るには時間を要するとみています。
卸売業者は、十数社の仕入れ先から何とか確保している状況だといいます。
プレコグループ購買部・三浦和夫部長:「お客様に何月に何ケース何パック使いたいとお約束をいただくのですが、鳥インフルエンザが発生したら、当社としても仕入れることができないので。例えば2月3月に向けて数量を確保していくお客さまに対して、約束をしていくことの見通しが立てにくい状況です」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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