使用済みの天ぷら油がエコな航空燃料に! 国産初の大量生産に向けて本格化【SDGs】(2023年1月31日)
テレビ朝日は「未来をここから」プロジェクトの一環で、気候変動問題などSDGs企画をお伝えします。
31日のテーマは「気候変動に具体的な対策を」です。
1年前も取り上げた通常のものと比べて8割ほどCO2を削減できる航空燃料=SAF。天ぷら油など使用済みの食用油から製造する取り組みが始まりました。
フライドポテトなど調理に使われた後の食用油は廃食油と呼ばれ、回収されます。廃食油は航空燃料と類似していて、燃料効率性が高いとされています。
廃食油はこれまで家畜の飼料などに使われ、国内で有効活用されていませんでした。鉄道などと比べて、CO2の排出量が多い航空機の利用は「飛び恥」との批判もあります。
ただ、国内では大規模にSAFを製造するノウハウがありません。
京都の工場は廃食油を集め、バイオディーゼル燃料を作り出しています。
レボインターナショナル・谷利駿さん:「(廃食油から)食塩やしょうゆなどの調味料を除去する」
この企業は、植物由来の廃食油から燃料を作るという仕組みをSAFの製造に応用したいと考えています。
工場で製造されたバイオディーゼルを燃料に東京・丸の内ではトラックが走っています。
この企業は、他のプラント企業などと共に丸の内で廃食油を集め、SAFにする工場を2024年度にも稼働させる予定です。
日揮HD・西村勇毅さん:「廃食用油がSAFになるという、いわばドラえもんみたいな世界の話だと思う」
廃食油を国内で循環させ、SAFを製造するというこの国内初の取り組みは2024年度から本格化します。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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