【中国春節】3億人超が国内大移動 観光地で動けず ビザ発給再開 なぜ(2023年1月30日)

【中国春節】3億人超が国内大移動 観光地で動けず ビザ発給再開 なぜ(2023年1月30日)

【中国春節】3億人超が国内大移動 観光地で動けず ビザ発給再開 なぜ(2023年1月30日)

 延べ3億人以上が旅行したとされる中国の春節。連休終盤も駅構内がUターン客で溢れるなど大混雑となりました。

 春節が終わると今度はUターンラッシュ。観光地や地方都市から都市へと戻る人々が大移動です。

 中国の文化旅行省によりますと、春節期間の1月21日から27日までの7日間で中国国内を旅行した人は延べ約3億1000万人。コロナ前の2019年と比べて9割近くまで回復しました。

 広東省汕頭市の花火大会には約45万人が集まったといいます。

 春節期間に40万人が訪れたという河南省のテーマパーク。身動きが取れません…。

 国立の森林公園には24日に6万人が訪れ、過去最高を記録。ただ、中国メディアによりますと、森林公園の澄んだ空気のなか、過密状態で呼吸困難になる人もいたそうです。

 初詣では混雑を避けるため、境内に警察官が配置され、参拝時間は10秒以内に制限されたといいます。

 中国10大名山の1つで、世界遺産の「黄山」。この日、約3万4000人が集まりました。ということで、足の踏み場もありません。ぎゅうぎゅうです。雪のなか、列はほとんど進まず、ある人は気温マイナス15℃のなか、5時間半待たされたといいます。

 中国のSNS:「5分に1歩しか進まない絶望を経験した」

 春節中のイベントでは思わぬ事故も…。移動式の遊園地では、回転ブランコに乗った人がトラックの荷台に衝突。次から次へとぶつかるブランコ。ようやく止まったものの、絡まってしまいました。

 一方、春節が終わった29日、在日中国大使館が突如、日本人に対する一般ビザの発給を再開すると発表しました。中国政府の一般ビザの発給停止は日本の水際措置への対抗策とみられていました。

 今回の再開について、中国側から理由などの説明はありません。一体、どんな思惑があるのでしょうか…。

 ANN中国総局・冨坂範明総局長:「背景には経済が減速するなかで、日本との関係を悪化させたくない思惑がある」

 では、なぜこのタイミングだったのでしょうか。

 ANN中国総局長・冨坂範明総局長:「実は北京の大使館は春節前に『中国人へのビザ発給は正常に行っている』と改めてホームページで発表した。中国人のなかには『日本もビザを止めている』と誤解している人も多かったので、この発表で中国側が振り上げたこぶしを下ろしやすくなった可能性がある」

 日中関係筋は「実際は日本の協力が必要な中国も困っていたのだろう」と分析しています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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