【強烈寒波】“絶景氷瀑”に異変 北海道6地点で“マイナス30℃”(2023年1月30日)
記録的な大雪を降らせた最強寒波の爪痕が各地に残るなか、30日も午後になって北陸などで大雪となっています。石川県では今も約2000世帯で断水が続いています。
記録的な寒波は絶景も残していきました。
岩手県、県民の森・小松範子さん:「クマの爪痕です」
岩手県八幡平市。東京ドーム80個分の広大な森。クマも住む道を進むこと2時間。高さ30メートルほどの「七滝」。夏は新緑に囲まれ、秋は紅葉のなか壮大に流れ落ちる滝が寒さで凍り、秘境の絶景を生み出していました。
この寒波で氷瀑にも異変が起きていました。普段は滝つぼが池のようになっていますが、寒波で滝つぼも凍り、盛り上がっているのが分かります。
岩手県、県民の森・小松範子さん:「こんな凍り方、初めて。異様さがすごく迫力ある」
観光客:「毎年、形が違う。自然のものなので。ずっと見てられる」
けあらしが立ち込めるのは、おなじみの北海道陸別町ではありません。マイナス30℃を下回った北海道占冠村です。放射冷却が効き、冷え込みが強まった北海道。今季マイナス30℃以下の冷え込みとなったのは陸別町だけでしたが、一気に6地点が下回りました。
占冠観光協会の人:「深く息を吸うと肺の方が冷たいというか、呼吸がしづらいというのはある」
秋田市内のカメラでは、横殴りの雪が吹き付けて徐々に街が見えなくなります。寒波が過ぎた後も雪は収まりません。
人命に関わる事故も起きています。長野県小谷村で5人が巻き込まれた雪崩。これは吹雪のなか、救助隊が捜索する様子を映した動画です。午前10時半すぎ、2人が心肺停止の状態で発見されました。
国際山岳ガイド・山岸慎英さん:「普段、滑っているコースというより裏側。過去にも雪崩がそこで起きていると思う。やっぱりそこかと思った」
取材班は、まだ雪が強まるゴンドラに乗り、現場近くを目指します。視界も白く染まる山頂駅に着きました。
現場は長野県北部に位置する小谷村。雪崩が起きたとみられるのは駅から歩いて2時間ほど、天狗原の東側斜面です。ゲレンデのコース外滑走、つまり“バックカントリースキー”などをしていたとみられます。
スキーヤー:「(雪の)下が非常に危険だ。バックカントリースキーに行く前に、雪の状況を良くチェックする必要がある」
雪が続いていた現場、新雪部分が滑り落ちる表層雪崩が起きたとみられます。
国際山岳ガイド・山岸慎英さん:「スキーは新雪の中で滑ると浮遊感があって、それを求めてやって来るのかと」
ライフラインへの影響は30日も続いています。
給水に来た住民:「お風呂に入れないですし、トイレが大変です」
石川県で続く断水。午前11時ごろ、一部で通水が再開されましたが…。
オーナー・雁行誠さん:「あ、止まった」
午後1時の段階で約2000世帯の断水が続く石川県。断水解消後も水質の検査が続いています。
オーナー・雁行誠さん:「まだ『飲み水』としては使えなさそうなので。『めど』見えたので、頑張れるなと」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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