「マジで金ない…」育児で孤立するシンママたちが作った“居場所”「じじっか」 ひとりではなく“みんな”で子育て支援する仕組みとは|TBS NEWS DIG
シリーズ「現場から、」です。地域とのつながりが薄くなり、親が育児で孤立してしまうケースが増えています。そうしたなか、複数の家族が集まって子育てを支援しようという取り組みが始まっています。
大人も子どもも和気藹々と食事をしているのは、福岡県久留米市にある「じじっか」。毎週末、無料で食事を提供しています。
じじっかを利用する子ども
「(Q.味はどうですか)おいしい」
さらに、無料の習い事教室や職業セミナーなども行われています。
「じじっか」という施設名には、集まったみんながほっと一息つける、「実家よりも実家」に近い場所になるようにとの思いが込められています。きっかけは8年前、シングルマザーが集まって団体を立ち上げたことでした。
じじっかを運営する umau. 中村路子 副代表
「マジで金がない、ガス、電気、水道まで止まりよった。しっかり働いてるんですよ。働いても働いても…」
交流を深めていくにつれ、お互いの悩みを打ち明けるようになったといいます。
umau. 樋口由恵さん
「食べるごはんがないとかいう話が出てきたり」
umau. 中村路子 副代表
「ひとまず、場所(拠点)が絶対に必要と確信した」
子どもを見守る大人
「見せびらかして失くしたらダメだから、ちゃんとしまっておかないと。買ってもらえない人もいるんだから、考えて出さないと」
「じじっか」では、多くの大人の目が行き届いています。いわば大家族のような関係です。
じじっかを利用する子ども
「(本当の)きょうだいじゃないけど、じじっかの中ではきょうだい」
じじっかを利用 能木明菜さん
「子育てのことに関して分からなかったら相談できたり、ごはんを食べにおいでと言ってくれて、ちょっと楽ができる。すごく助かっている」
「じじっか」は、行政などからの支援や企業、個人からの寄付で支えられています。店で販売されているように並べられた洋服やランドセルはすべて寄付されたもので、「じじっか」に登録した人は自由に持ち帰ることができます。
umau. 佐藤有里子 代表理事
「かわいくディスプレイして、お店で買うようにお母さんが選んで持って行く楽しみに。あげた人(寄付した人)の気持ちを大事にしながら」
さらに先月から、福岡県内の別の自治体でも「じじっか」の取り組みがスタートしました。
じじっかを利用する子ども
「家では一人っ子だから遊んでもらえる人がいないけど、じじっかに来たらみんなと遊べるので楽しい」
umau. 大牟田支部 齊木聖子さん
「あそこに行けば誰かがいて話を聞いてもらえる、そういう場所になったらいい」
苦しいときも本当の「家族」のようにお互いに支え合う。シングルマザーが集まって始めた小さな取り組みが今、大きく広がろうとしています。
umau. 佐藤有里子 代表理事
「寄り添ったり力を合わせたりすることがとても大事な時代になっていると思う。知り合うことから始まると思いますので、気軽に遠慮しないで声をかけていただければ」
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