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ロシア国防省は18日、軍突撃分遣隊の志願兵が、ウクライナ東部ドネツク州バフムト近郊の集落・シル占領を発表した。バフムトでは、ロシアの民間軍事会社「ワグネル」が数カ月にわたり、ウクライナ軍と消耗戦を展開する。今回のロシアによるシル制圧は、要衝バフムトを拠点とするウクライナ軍を包囲するための作戦と見られる。
英国防省は18日、ウクライナ軍が東部ドネツク州ソレダルから撤退し、西側に新たな防衛線を構築した可能性があるとの分析を示した。米安全保障会議のカービー報道官は20日、「両軍によるバフムト、ソレダルの争奪戦が継続しているが、ウクライナ軍は2つの町を放棄していない」とウクライナ撤退を否定する。
ロシアの民間軍事会社「ワグネル」の存在感が際立つ。今回のシル制圧などウクライナ激戦地の掌握を自ら公表する一方、創設者のプリゴジン氏は、ロシア劣勢の戦況をめぐり、軍幹部の批判を繰り返してきた。侵攻が長期化して消耗戦になる中、ロシア軍は作戦を続けるために「ワグネル」に依存する実情が明らかになっている。昨年10月、「ワグネル」は、プーチン大統領の故郷であるサンクトペテルブルグに本社を開設、法人化するなど表舞台の活動を展開する。
一方、米ホワイトハウスは20日、財務省が「ワグネル」を「国際犯罪組織」に指定したと公表すると同時に、北朝鮮による「ワグネル」への兵器提供の証拠となる衛星写真を公開した。米安全保障会議のカービー報道官は、「ワグネル」が4万人の囚人をウクライナに配備していることを指摘した上で、「ワグネル」の傭兵採用を巡り、難色を示すロシア国防省との間に、緊張関係があることを明らかにした。
米国防総省は19日、ウクライナ向けの25億ドル規模の追加軍事支援を発表した。装甲兵員輸送車「ストライカー」90台を供与する。「ストライカー」はイラク戦争で展開され、都市部での侵入困難な場所でも対応が可能となり、戦地での機動力が評価されている。
英国は地対空ミサイル「ブリムストーン」600発の供与を発表した。また、スウェーデンは、ロシアの侵略に対抗するため、「アーチャー自走榴弾砲」を提供することを明らかにする。米シンクタンク・戦争研究所の情報等を基礎に最新の戦況を詳報・解説する。
★ゲスト:山添博史(防衛省防衛研究所)、小泉悠(東大先端研)
★アンカー:片山善博(大正大学地域構想研究所所長)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>



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