イスラム教徒の権利を尊重 「礼拝」めぐりニューヨークで新たな動き 一方“ヘイトクライム”増加の指摘も|TBS NEWS DIG

イスラム教徒の権利を尊重 「礼拝」めぐりニューヨークで新たな動き 一方“ヘイトクライム”増加の指摘も|TBS NEWS DIG

イスラム教徒の権利を尊重 「礼拝」めぐりニューヨークで新たな動き 一方“ヘイトクライム”増加の指摘も|TBS NEWS DIG

世界を震撼させたアメリカ同時多発テロから22年。事件後に広がった差別や嫌がらせを受けたニューヨークのイスラム教徒たちは、街の変化をどのように感じているのでしょうか?

アメリカ同時多発テロから22年となった11日、倒壊した世界貿易センタービルの跡地「グラウンド・ゼロ」で追悼式典が行われました。

ハイジャックされた航空機が突入した時刻などに合わせ、6回の黙祷が捧げられ、犠牲者およそ3000人の名前が遺族によって一人ずつ読み上げられました。

テロを実行したのは、国際テロ組織「アルカイダ」のメンバー。アメリカでは事件後、イスラム教徒への憎悪が広がりました。あれから22年。ニューヨーク市は先月末、新たな取り組みを発表しました。

記者
「イスラム教の礼拝堂の前ですが、敷地の外に礼拝への呼びかけを促す音が流れています」

イスラム教徒の権利を尊重するとして、スピーカーによる礼拝呼びかけを毎週金曜日など決まった時間に限り、当局への申請なしでできるようにしたのです。

イスラム教徒
「礼拝の呼びかけは、とても大事なんです。ニューヨークには多くのイスラム教徒がいるので必要です」
近所の住民
「ほかの宗教と等しくすべきで、いいことです」
イスラム教徒
「いまはイスラム教徒は街に受け入れられていると感じます」

先週末、2000人以上が集まったという礼拝。指導役を務めたザキール氏は、ある心配を語りました。

ザキール・アーメッド氏
「毎年『9・11』がやってくると、イスラム教徒は襲われたり侮辱されたりするかもしれないと恐怖を感じます。そして今もイスラム差別はあります。調査によると、国内で増加しているのです」

社会の分断が進み、足元でイスラム教徒へのヘイトクライムの増加が指摘されています。だからこそ、ザキール氏は今回のニューヨーク市の決定を好機に変えたいと話します。

ザキール・アーメッド氏
「礼拝堂に多くの人に来てもらい、イスラム教徒と知り合えば対話が生まれます。人はしばしば自分の知らないものを恐れますから」

人種や宗教が異なる人に対する憎悪の時代へと逆戻りしないよう、分断を乗り越える地道な戦いが今もニューヨークでは続いています。

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