「ようやく電車に乗ってここに来られた」“コロナ後遺症”患者らが武見厚労大臣に支援策拡充を要請｜TBS NEWS DIG

「ようやく電車に乗ってここに来られた」“コロナ後遺症”患者らが武見厚労大臣に支援策拡充を要請｜TBS NEWS DIG

“コロナ後遺症”の患者らが支援策の強化を求めて、武見厚生労働大臣に要望書を提出しました。

“コロナ後遺症”は新型コロナに感染した後、少なくとも2か月以上にわたり疲労感や倦怠感、頭に霧がかかったようになる「ブレインフォグ」などを発症するとされています。

症状や程度は患者によって異なり、後遺症が起こる仕組みなど明らかになっていない点が多く、治療法は確立していません。

8日、“コロナ後遺症”の患者やその家族らによる団体が厚労省を訪れ、武見厚労大臣に▽医療費の公費による負担や、▽休業手当や傷病手当の延長など支援の拡充を要望しました。

後遺症が1年以上続く女性（50代）
「ありとあらゆる治療をしながら、ようやく電車に乗ってここに来られるぐらいにはなったんですけれども、腕が上がらなくなるので洗濯物干すこともできず、布団カバーを取り替えることもできず、大きいお鍋を持つこともできず、ペットボトルも開けることもできず、みたいな状態が今もまだ続いています」

要望書提出後の会見で患者らは、症状が長期間続き職場復帰が困難になるケースがあるなどとして、「後遺症について社会にもっと理解してほしい」と訴えました。

また、国内の“コロナ後遺症”の研究予算が欧米に比べて少ないことに触れ、治療法を確立するためにも政府が予算を増やすべきだと指摘しました。

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