電動キックボード普及のパリで…ルール無視・景観破壊(2023年1月21日)
電動キックボードについて、警察庁が基準を満たせば自転車並みの扱いにする方針を示しました。一方で普及が進むフランスでは規制しようとする動きが出ています。
パリでは、電動キックボードのレンタルサービスが普及しています。15分で500円ほどの料金で利用でき、地元メディアによりますと、去年は250万人が利用しました。
日本では、警察庁が19日に7月から最高速度20キロ以下などの基準を満たせば、免許がなくても運転できる自転車並みの扱いとする方針を示しました。
日本で利用の広がりが見込まれる一方、普及が先行するフランスでは規制の動きが出ています。
パリ市民:「やりたい放題ね。歩行者は簡単に歩けなくなりました」
フランスではルールを守らない運転が増え、事故も急増しました。
フランス医学アカデミーによりますと、2021年はキックボードなど1人乗りの電動の乗り物での事故で2万人がけがをし、22人が亡くなりました。
それに加え、街中に放置されたキックボードがパリの景観を損ねているとの批判も出ています。
そこで、パリのイダルゴ市長は電動キックボードについて個人所有以外のレンタルサービスを今後も残すかどうかを問う住民投票をする方針を明らかにしました。
パリ市民:「免許を持っていない人にとって移動に使いやすいし、交通費を払えない人もいるし(シェア禁止は)本当にひどい話だと思います」「少なくとも歩行者のいる場所では禁止して、自転車レーンを走ってもらえれば。そして、ヘルメット着用。もっと安全性があった方が良い」
住民投票は4月2日に実施するとしています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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