中国「春節」 各地で大混雑 “大ケンカ”も…“凍結”登山道で観光客が滑り“激突”(2023年1月20日)

中国「春節」 各地で大混雑 “大ケンカ”も…“凍結”登山道で観光客が滑り“激突”(2023年1月20日)

中国「春節」 各地で大混雑 “大ケンカ”も…“凍結”登山道で観光客が滑り“激突”(2023年1月20日)

 中国では、21日から始まる「春節」の大型連休を前にして、帰省や旅行をする人の移動がすでに始まっています。観光地などが多くの人出でにぎわう一方で、各地でトラブルも相次いでいます。

■登山道“凍結”…観光客が滑って衝突

 春節の連休を前に、観光地にはすでに大勢の人が詰め掛けています。西安では、色とりどりのランタンが飾られ、華やかな雰囲気に包まれます。

 中国5大名山の一つ、衡山(こうざん)。四季折々の美しさを見せる衡山ですが、特に冬の雪景色は絶景として知られる人気の観光スポットです。

 衡山では登山道が凍結しているため、滑り降りてくる人たちの姿があります。しかし、スピードが出すぎて止まれない人など、トラブルも続出しています。

 歩いて下山している人の後ろから、滑ってきた人が激突。道路脇にいる登山客に衝突する人もいます。

 この男性は滑ってきた人を助けようとしますが、転んでそのまま一緒に滑り落ちてしまいます。

 滑ってきた人が制御できずに回転。そのままガードレールの隙間から落下してしまう場面も…。後を滑ってきた人が、ガードレールをくぐって救助したといいます。

 人にぶつかった衝撃で動けなくなり、道路上に横たわったままの女性。その後から、次々と滑り降りてきます。

 この様子を見ていた人は「自分も滑ってみようと思ったけど、転倒や衝突する人を見て、怖くてやめた」「滑りたいならスキー場に行って。本当に理解できない」とSNSに投稿しています。

■“21億人移動”で大混雑 大ケンカも

“中国のハワイ”と言われるリゾート地、海南島にも大勢の観光客が押し寄せ、ビーチは文字通り「すし詰め状態」です。

 人だけではなく、海にはたくさんのクルーザーが…。バスに乗るのも、大行列に並ばなくてはなりません。

 海南島に渡るまでも、ひと苦労。フェリー乗り場に向かう道路は大渋滞。フェリー乗り場も、人であふれかえっていました。

 中国三大霊山の一つ、四川省の峨眉山にも大勢の人がいます。

 行き交う人でごったがえす登山道では、見かねた登山客が「後ろの人は右に寄って。左は空けるんだ。皆、大変なんだから」と、自主的に“交通整理”を始めていました。

 駅にも、数えきれないほどの人の波が。おととしはガラガラだった駅構内も、19日は人で埋め尽くされ、列車の出発を待つ幾重もの行列ができていました。

 春節が始まる1週間以上前から、広州市の駅では、午前5時という早朝にもかかわらず、人が押し寄せていました。

 撮影者:「これが今(午前5時)の広州南駅よ。人が多すぎるでしょ」

 車内にも人があふれ、通路は座り込んだ人で行き来ができない状況になっています。

 座席を蹴る子どもを前に座る乗客が注意したところ親が激怒。乗務員も巻き込み、騒動になるトラブルも発生しました。

 注意された子どもの親:「子どものすることなのに、少しは我慢できないの」

 空港にも、大勢の人たちがいます。香港行きのチェックインカウンターでは、大勢の人が行列を作っています。

 今月7日から18日までの12日間で、およそ4億8000万人がすでに移動しています。

■春節の風物詩「爆竹」 使用禁止で“異変”

 爆音が魔を払い、幸運を呼び込むとして、新年のスタートや春節に、爆竹などを鳴らす風習がある中国。しかし、近年、国内の大気汚染が問題となり、一部の地域で販売、所持、使用が禁止となりました。

 警察は厳しく取り締まり、爆竹を買った男性を追い掛けて拘束します。

 北京では、違反者を見つけた場合、通報した人に最高38万円ほどの賞金を出すと呼び掛けています。

 爆竹を巡っては、これまでに事故も起きています。

 爆発音とともに、白煙が上がります。地元メディアによりますと、10歳の男の子が、マンホールのなかに火の付いた爆竹を投げ込み、下水道にたまっていたメタンガスに引火したとみられています。

 周辺にある5つのマンホールのふたが吹き飛ばされ、10歳の男の子と、一緒にいた母親がけがをしました。

 爆竹の使用が禁止されるなか、春節に爆音を鳴らしたい人たちに人気なのが「電子爆竹」です。スイッチを入れると光り、爆竹に似た音が鳴り出します。火を使わないため、家の中でも鳴らすことができ、繰り返し使用できます。

 ネットの声:「上海は爆竹禁止だから、電子爆竹を買ったわ」「春節を盛り上げないと。電子爆竹を鳴らすしかない」

■14万円請求…日本人“ぼったくり”被害

 春節が迫るなか、今、中国・上海市内で多発しているのが、日本人男性を狙った“ぼったくり”被害です。

 ぼったくりの被害者(20代):「上海の南京東路という繁華街の近くのお店で、7000元(約14万円)を支払う形になりました」

 被害に遭ったのは、上海に赴任したばかりの日本人男性。アプリを通して知り合った中国人女性と食事をすることになり、女性が知っているという店に案内されたといいます。

 ぼったくりの被害者:「お酒を女性の方が頼まれて。そうしたらシャンパンとかワインとか、ちょっと度数の強いお酒が出てきて」

 その後、思いもよらない高額な代金を請求され、支払ってしまったのです。

 ぼったくりの被害者:「結構な額なので、すごいショックでした。中国語を勉強したてで、私のつたない中国語でも会話を広げてくれて。初めて中国人の友達ができたと、ちょっとうれしくなっちゃって、信頼してしまいました」

 その後、中国人女性と連絡は取れていないといいます。

 在上海日本総領事館によると、中国のゼロコロナ政策が変更された先月から被害が急増。この1カ月で10件を超える相談が寄せられているといいます。

 日本領事館は上海当局に対して、適切な監督・捜査を行うよう申し入れました。

(「羽鳥慎一 モーニングショー」2023年1月20日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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