【異例の暖かさ】「春みたい」各地で記録更新 “雪崩に注意”パトロール出動も(2023年1月13日)
乾燥が続く一方、列島は“異例の暖かさ”となりました。最高気温7度を超えた札幌。観光客も上着を忘れ、記念撮影です。わずか3日で景色は一転しました。
函館は最高気温が11度を超えました。1月に11度を超えるのは実に91年ぶりのことです。
スケート場に来た人:「(Q.きょうの気温はどうか?)きょうは暖かい。暑いっすね」「まあ、もうちょい涼しかった方が過ごしやすかった」
季節外れの暖かい空気が流れ込み、全国的に3月から4月並みの暖かさとなった13日。
こちらは“35年ぶり”です。
出張で来た人:「すごく寒いイメージあった。きょうは過ごしやすい」
気温12度を超えた青森。1月に12度を超えるのは1988年以来のこと。
3週間ほど、まとまった雨が降っていない鹿児島。九州では多いところで100ミリ以上の雨が予想されています。
景色はがらりと変わります。今年初の夏日となった那覇。すでにビーチを訪れる人の姿も。
暖かさに危険を感じる地域もあります。日本有数の豪雪地帯、新潟県守門にあるにある上条駅。先週、訪れた時は雪に埋もれていた駅舎。暖かい天気と除雪のため、徐々に駅らしさを取り戻していました。1階が見えなかった酒屋も。
地元の酒屋に勤める、桜井真理子さん(70):「お天気が良いととけるのも早い」
ただ、市街地のようにのように多少の暖かさで溶けるわけではない豪雪地帯。がけの近くに40年近く住む男性。雪崩の危険とも隣り合わせです。
40年近くがけの近くに住む男性:「雪解けが進むと同時に(雪が)ギュっと圧縮されて、下はないからと油断していると上に雪があるから、それが雪崩で落ちてくると死ぬことはある」
その雪崩。危険な兆候も捉えられています。魚沼市の国道。国が“雪崩パトロール”を行っています。ドローンで上空から雪崩が起きそうな場所をチェック。
雪崩パトロール隊・町田敬さん:「地上から見えない角度の斜面をしっかり確認できる」
13日も3月下旬並みの気温となった魚沼市。調査すると例年とは違う危険な雪質が分かりました。
雪崩パトロール隊・町田敬さん:「非常に水分を含んでとけている状況。全層雪崩に注意が必要」
通常、新雪が積もり起こる表層雪崩。ただ、この暖かさで春先のように雪質が重くなっているため、より被害が大きい全層雪崩の危険性が高まっているそうです。
雪崩パトロール隊・町田敬さん:「気温上昇時の全層雪崩が例年より早く発生する危険性がある」
その危険を防ぐため、ある対策が立てられています。所々に作られる“雪提”と呼ばれる人工のフェンス。雪崩を止める場所を複数、作ることで、全面雪崩を防ぎます。
雪崩パトロール隊・町田敬さん:「重機が入らないところなので、地道な作業になるが急激な気温上昇、この後、雪が降る予報も。早めの対応をしている」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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