淀川のクジラ「絶命した可能性ある」専門家が見解 放置すれば“爆発”も(2023年1月12日)
大阪湾内に現れ「ヨドちゃん」と呼ばれるクジラは11日夕方から動く姿が見られていません。クジラの研究者は、ANNの取材に「絶命した可能性がある」との見解を示しました。
クジラは9日、大阪湾の淀川河口付近で見つかり、地元では「ヨドちゃん」の愛称も付けられましたが、大阪海上保安監部によりますと、11日の夕方以降、呼吸や動く姿が確認されていません。
国立科学博物館・田島木綿子研究主幹:「まず弱った一つの原因はどうやらあそこは『汽水域』なんですよね。海水と川の水が混ざっているので場所が悪かったのかなと。皮膚がぶよぶよになり、個体の状態は悪くなってしまうので」
クジラに詳しい国立科学博物館の田島博士は「ヨドちゃん」について、映像などから10メートル前後で若い雄のマッコウクジラと推測し、呼吸の状況や周囲の環境、体が横倒しになっていることなどから「絶命した可能性がある」との見解を示しました。
そのうえで、「専門家が状態を確認し、死んでいると分かればすぐに陸揚げをすべきだ」としています。
国立科学博物館・田島木綿子研究主幹:「体が腐るとぶにょぶにょとちぎれ始め、陸揚げも難しくなる。(放置状態ではガスで)自然に腹が破裂、爆発する可能性もなきにしもあらず」
クジラが死ぬと肉や「鯨油」という油が周囲に広がることもあるとしたうえで、「魚の餌(えさ)になるなど環境にも優しいので、漁業関係者は心配しないでほしい」と話しています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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