「シャイで人見知り・小学校から野球も」宮台さん襲撃 容疑者とみられる男が死亡(2023年2月1日)

「シャイで人見知り・小学校から野球も」宮台さん襲撃 容疑者とみられる男が死亡(2023年2月1日)

「シャイで人見知り・小学校から野球も」宮台さん襲撃 容疑者とみられる男が死亡(2023年2月1日)

去年11月、社会学者の宮台真司さんが襲撃された事件で、容疑者とみられる男が自殺していたことがわかりました。

警視庁が、自転車のメーカーや購入者を調べたところ、先月30日、ある男が浮上してきました。神奈川県相模原市に住む当時41歳の男。自宅は、宮台さんが襲われた現場から、直線で約9キロ離れた住宅街にあります。警視庁によりますと、死亡していた男が見つかったのは、寝るために使っていた家でした。

男の普段の様子について、近所の人は、こう話します。
近所の人:「朝に扉を荒っぽく開けて出て行ったりして、夜遅くに自転車で帰ってくる感じ。(Q.朝は何時ごろ)7時か6時あたりじゃないですか。(夜は)9時とか」
近所の住民:「あいさつは、向こうからしてこないが、『お帰り』『こんばんは』って言うと『こんばんは』と返してくる。すごく穏やかで、まるい子。図書館によく行っていると、母親からは聞いていた。図書館に行かないときは、2階でずっと本を読んでる。本が好きで、読んでいたと聞いていた」

宮台さんが襲われたのは、去年11月29日。公開捜査となったのは12月12日で、同居の家族の話では、それ以降、食事をとらないなど、様子がおかしくなっていたということです。そして、5日後の17日、普段は、午前中に、自宅に来るはずの息子が、姿を見せないため、母親が別宅を見に行ったところ、自殺していたといいます。死亡推定時刻は、16日午後だとみられています。

男が死亡していた家は、母親が買ったものだといいます。
近所の住民:「(母親に)あらいいじゃない。こっちに引っ越すのといったら、『息子のために、将来的に買った』と聞いたことがある。(Q.家を買ったというのは何年前)20数年前」
近所の住民:「お母さんらしき人が、自転車で行ったり来たりというのは、何回か見かけた。(Q.別宅の管理もお母さんらしき人が)掃除をしに、自転車で出入りしていました」

死亡した男の小・中学校の同級生は、こう話します。
男の小・中学校の同級生野球:「野球は、多分、小学校から中学卒業までやっていた。運動神経は良かったと思う。どちらかというと控えめ、黙々とやるタイプ。人見知りでシャイなところがあって、中学のときも女の子と話せなくて、野球の進学校に行くと聞いていたが、それから連絡取っていない。地元でも、ほとんど姿を見ることがなかったので、友だち同士でも何やってるのるかと話になったこともあった」

警視庁によりますと、男の寝ていた別宅の1階からは、おのが見つかっていますが、犯行に使われたものかは、わかっていません。また、遺書も見つかっていて、手書きで家族や知り合いに『迷惑をかけました』などという趣旨が書かれていましたが、自殺の理由や、事件については書かれていませんでした。両親の聞き取りからも、宮台さんの話は出ていないということです。

東京都立大学・宮台真司教授:「1つは、周りの方々、家族を含めて、危害の可能性がなくなり、ホッとしている。2番目は、動機がわからないので、釈然としない気持ちのまま。問題を簡単に言うと、解決できた気持ちにならないまま、先に進んでしまうのが残念。言葉がこの社会に、どういう影響を与えるのか。もっと具体的に言うと、人間いろんな人たちが、いろんな状況下で生きているわけだけれども、それぞれの方々に『どのように受け止められるのか』ということがわかることが、まず僕にとっては非常に重要なこと。憎しみよりも悲しいという気持ちがあります」

事件現場近くで捨てられていたペットボトルから、犯人のものとみられるDNA型が検出されていて、警視庁は、今後、死亡した男が、容疑者かどうかの確認を進めていきます。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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