「ゼロコロナ」終了の中国で「春節」にあわせた移動本格化 各国から歓迎と不安の声|TBS NEWS DIG
「ゼロコロナ」政策に終止符を打ち、入国時の隔離措置を大幅に緩和した中国。旧正月「春節」に合わせた移動が始まっていますが、各国の受け止めは。
入国の際に義務づけられていた8日間の隔離措置が、きのう撤廃された中国。
記者
「久しぶりの再会のようです」
48時間以内に陰性であれば入国できるようになり、空港では、隔離が義務づけられていた頃には見られなかった光景が広がりました。
「うわ~!パパが帰ってきたよ!」
父親がシンガポールから帰国したこの家族は、3か月ぶりの対面。隔離なく帰国してすぐに接することができる喜びをあらわにしました。
帰国した男性の妻
「嬉しい。時間も節約できるし、隔離ホテルに行くのはリスクがある。そこで感染した人もいたので」
その隔離ホテルはというと…
記者
「見えてきました。こちらでしょうか。すごく立派な門です」
近所の商店主
「ここは隔離ホテルです。人はみんな出て行ったよ」
厳格な隔離措置が取られていたとき、北京に来た人はまずここに入れられました。いまは掃除する担当者がいるだけで、“ゼロコロナ政策の終わり”を象徴する場所になっていました。
こうしたなか、中国人観光客にも人気の観光地アメリカ・ニューヨークでは。
記者
「世界中から観光客が戻ってきているアメリカ・ニューヨークですが、中国の“旅行解禁”については、歓迎する声と不安の声が入り交じっています」
土産店の店員
「私たちはとても好意的ですよ。中国からの観光客も歓迎すべきです」
ストリートパフォーマー
「新型コロナであっても、他の感染症であっても、完璧にはコントロールできません。みんな好きに行動すべきですよ」
コロナ禍前には中国人旅行者の消費額が最も高かったことなどもあり、観光業からは歓迎の声が。
ただ、アメリカなどではオミクロン株の派生型「XBB」の感染が拡大。中国政府もこれまでに中国国内で16例確認されたとしていて、感染が急激に広がるなかで「ゼロコロナ」政策に終止符が打たれたことに否定的な意見も聞かれました。
シカゴからの観光客
「個人的には(中国政府の)タイミングは適切ではないと思います。どの国も多くの感染者がいる場合は渡航を制限したほうがいい」
一方、こちらは中国との結びつきが強いタイ。スワンナプーム国際空港では9日、中国からの旅行客をアヌティン副首相がゲートで出迎え、歓迎ムードを演出しました。
タイ アヌティン副首相兼保健相
「タイは世界中のすべての観光客を自由に受け入れることができます」
一方で、感染拡大を懸念する声も上がっていて、9日からは、タイに入国する外国人渡航者に搭乗時にワクチン接種完了証明書の提示を求めるなど、一部の入国規制が復活。タイ政府としては、感染拡大を警戒しつつも、中国政府からの批判を避けたい思惑があるとみられています。
「春節」に合わせた移動が世界各地で本格化するなか、今後の感染動向に関心が高まっています。
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