ボランティア死亡 ロシア“36時間停戦”期間中も戦闘続く(2023年1月7日)
1月7日は、ロシア正教のクリスマス。首都モスクワではミサが行われました。
ロシア正教 キリル総主教(7日)
「心から祈ってほしいです。大切な人のため、自分自身のため、祖国のため苦しんでいるみんなのために」
一方、プーチン大統領は独りで祈りを捧げていました。そのロシアで大きな動きが…
プーチン大統領
「6日の正午から8日の午前0時までの間、停戦するよう国防相に命じた」
36時間の一時停戦。プーチン大統領はロシア正教のキリル総主教から提案され、クリスマス停戦を宣言しました。本当に、一時停戦となっているのでしょうか?サタデーステーションはウクライナに滞在する4人に現状を伺いました。まずは、首都キーウ。大晦日はロシア軍の攻撃で1人が死亡。現地で取材する日本人記者が足にケガを負うなどの被害が出ています。一時停戦が始まった6日の正午過ぎ。映像を見る限り、街中で空襲警報は出ていません。しかし、その2時間後、ウクライナ全土で空襲警報が発令されたのです。キーウに住むボグダンさんは
キーウ在住 パルホメンコ・ボグダンさん
「警報っていうのは鳴りました。2時間くらい鳴っていたんですけど今のところキーウで目立った攻撃そういうものは確認されていません」
停戦期間中、キーウ市内で戦闘があったという情報は今のところ出ていませんが…現地でボランティア活動を続けるミハイロさんからは不安の声も…
ウクライナでボランティア活動する ミハイロ・プリシェブさん(6日)
「今は静かであっても1分後にミサイル攻撃に遭うかもしれない、だから一時停戦だからといって安全だと思わない…」
ミハイロさんは、停戦期間中にロシア軍の攻撃でボランティア仲間を亡くしています。これはその現場を撮影した映像。時刻は、停戦期間中の6日午後1時ごろです。食糧や物資の運搬中の出来事でした。
「30分前、ここに砲弾が飛んできた犠牲者が出たらしい…」
現場には被害者のものとみられる血痕が…
ウクライナでボランティア活動する ミハイロ・プリシェブさん(6日)
「一時停戦という約束は守らなければならないがロシアは守らない、だから信用できない」
ロシア軍との激しい戦闘が続いていたウクライナ東部は…激戦地バフムトでは6割以上が破壊されています。停戦期間中も変わらず攻撃は続いていると現地でボランティア活動するビタリーさんは話します。
ウクライナ東部でボランティア活動するビタリー・レシンさん(7日)
「ミサイルが建物の隣に着弾したんです。その破片がボランティアの人たちやバスに当たりました。足を切断された人もいました」
ルハンシク州でも停戦前と変わらずロシア軍から攻撃を受けていて3時間で14回の砲撃にあったと伝えています。ポーランドとの国境に近い西部のリビウを取材中も…
醍醐 穣記者リポート(6日)
「リビウ市内、いま空襲警報が鳴り始めました。プーチン大統領が宣言した停戦から2時間です」
停戦期間中の攻撃についてロシア国防省の報道官は…
ロシア国防省の報道官
「停戦期間中にも関わらず、ウクライナ側は砲撃を続けています。それに対し、ロシア側は発射元を破壊した」
戦争の終結はどうなるのでしょうか?
ウクライナ・ゼレンスキー大統領(5日)
「戦争が終わるのはロシア兵がウクライナから去ったとき、あるいは我々が彼らを追い出すときです」
サタデーステーション1月7日OA
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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