山形・鶴岡土砂崩れ 原因は雪解け水?救助の男性“その時”を語る(2023年1月6日)
大みそかの未明、31日午前1時前に発生した山形県鶴岡市の土砂崩れ。
住宅の裏山が幅約100メートルにわたって崩れ、17軒の建物が倒壊し、土砂に押し流された住宅で暮らしていた高齢夫婦2人が死亡しました。
2時間半後に救助された加藤省一さん(76):「最初、何が起きたのか分からなかった。竜巻かなって思ったの。ゴーって音がしたから。そしたら今度バリバリバリってきて…」
発生から2時間半後に救助された加藤さん。自宅の2階にいた時に木材やがれきが流れ込みましたが、ベッドと天井の間に1メートルほどの空間があり、奇跡的に助かりました。
2時間半後に救助された加藤省一さん:「一番、感謝したいのは最初に通報してくれた人。どなたか分からないけどもすごく感謝しています。会いたいです」
何が土砂崩れを引き起こしたのか。緊急調査をした専門家の分析によりますと…。
山形大学・八木浩司名誉教授:「今回の災害に関しては直接的な誘因は降雪と融水、その浸透に尽きると思います。12月半ばの降雪ですよね。降雪に伴う融水、その浸透が順に起こってきたと考えます」
鶴岡市では去年12月、雨や雪による降水量の1カ月間の合計は501ミリで、過去一番を記録していました。その雨や雪解け水が影響したというのです。
山形大学・八木浩司名誉教授:「風化して、もろくなった地層が水がしみ込んで崩れたっていうふうに。簡単に言うとそういうことです」
今回、土砂崩れが発生していない場所でも今後、起きる可能性があるのかを確認することが緊急調査の一番の目的でした。
山形大学・八木浩司名誉教授:「割れ目がたくさん入っていて、岩と岩の間に隙間ができていたり、岩そのものが風化して岩というよりはボロボロになったような、粘土化した状況だっていうことが分かります」
2月半ばまで降る雪が雪解けとなる時期を考慮して「春先までは注意深くする必要がある」ということです。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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