世界各地で異常気象…食糧不足の懸念も 「海底で農業」最新技術で打開へ(2023年1月6日)

世界各地で異常気象…食糧不足の懸念も 「海底で農業」最新技術で打開へ(2023年1月6日)

世界各地で異常気象…食糧不足の懸念も 「海底で農業」最新技術で打開へ(2023年1月6日)

 アメリカ各地で大雨や落雷など大荒れの天気となっています。カリフォルニア州では、高潮で河川が逆流していく一部始終をカメラが捉えていました。

 アメリカ南東部・ノースカロライナ州の駐車場。カメラが捉えたのは激しい閃光と飛び散る火花。車に雷が落ちた瞬間です。落雷は、さらにもう1発。別のカメラには駐車場のゲートに落ちる様子も収められていました。

 中部のイリノイ州では、巨大な竜巻が発生。この日、記録された竜巻は6つに上っています。

 アーカンソー州では竜巻が学校を襲いました。突風で照明のポールが小枝のように真っ二つに…。

 年末年始、各地で大気が不安定となったアメリカ。西海岸では記録的な豪雨となり、大規模な洪水も発生しました。一時、10万軒以上が停電。さらに、倒れてきた木で家が壊され、2歳の男の子が命を落としました。

 季節外れの嵐は人気の観光地にも大きなダメージをもたらしています。西海岸で最も歴史があるという海沿いのリゾート地・キャピトラ市。河口付近に広がる入江は夏にはビーチとして多くの観光客でにぎわいます。しかし、その様子は一変。強風による高潮で海水が激しく逆流し、河口へ。そしてその水は川をさか上っていきます。上流では、押し寄せてきた海水がさらに川を逆流していく様子が見られました。この水が今度は流木などを伴なって再び川を流れ下り、河口付近の飲食店に多くの被害をもたらしたといいます。

 レストランのオーナー:「あの波や高い潮位は以前にも見たことがあるが、これだけの被害が出たのは初めてだ」

 カルフォルニア州は、つい1カ月ほど前までは深刻な干ばつが続き、例年の半分も収穫できなかった農家も…。

 気象専門家:「前例のない異常気象が発生する可能性が高まっている」

 異常気象による食糧危機を回避すべく、農場を海への道で活路を見出そうとする企業も…。今週、デジタル関連の展示会「CES」が開催され、最先端のテクノロジーを紹介。なかにはどこか懐かしい犬のロボットも。

 海の中で植物を育てる。そのシステムを探りに海を潜ると…。海底に設置されてるいくつもの透明なドーム。その一つをのぞくと、密閉された空間で栽培されている植物。根っこの部分はホースにつながれ、そこから養分や水分を吸収。海水を淡水化し電力は太陽光でまかないます。「エンドウ豆」や「キャベツ」など、これまで100種類の栽培に成功しているといいます。海中は熱波や寒波もなく、天候に左右されず、さらに害虫もいないため農薬は使わないといいます。

 Siemens戦略マーケティング部門・ブレンダディッシャー副社長:「世界では地表面積に限りがあるという事実があります。人々は健康的な食べ物をどう栽培するか選択することができるでしょう」 (C) CABLE NEWS NETWORK 2023
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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