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“カビ生えた餅”に注意 削っても…見えない部分に「菌糸が」 焼いても“毒”消えず(2023年1月6日)
これから、正月に余った餅を食べることがあるかもしれません。ただ、餅はカビが発生しやすく注意が必要です。
■カビた餅を食べたら…3日間「腹痛と下痢」
あなたはカビの生えた餅を捨てていますか?
街の人:「一部分だったら、切って食べる」「カビの生えていない部分、食べますよ。全部捨てるのもったいない」
カビが生えた部分だけ切り取り、焼いてしまえば大丈夫だろうと、餅を食べてしまったという経験は、誰にでもあるはずです。しかし…。
カビた餅を食べた人:「去年のちょうど12月の中旬ぐらいに、自分だけだったんで、ちょっとカビが生えたお餅でも、削って食べればいいやと思って。気軽に食べてしまったら、その翌日から3日間ぐらい、腹痛と下痢に襲われて」
女性は小分けされていない餅を購入し、袋を開けたまま常温保存していたといいます。カビを確認したのは、わずか1週間後でした。
■専門家「見えていない部分にも菌糸が…」
餅にカビが生えている場合、その餅は見えていない部分にまで、カビが繁殖しているといいます。
一体どんな状態になっているのでしょうか。菌類に詳しい専門家は、次のように話します。
真菌医学研究センター・矢口貴志准教授:「これは、実験的にお餅の上にカビを生やしたもの。例えば、この辺りは見た目にはカビが生えてないように見えますよね。この部分を顕微鏡で見てみますと、この辺りにカビの菌糸があるんですけども。色素で染めてしまいますと、これはカビの菌糸が青く染まるものなんです。そうすると、この辺の部分に、これカビの菌糸なんですが、カビの菌糸が伸びていることが分かります。見えていないところにもカビの菌糸が広がっているということは、ぜひ認識してもらいたい」
矢口准教授によりますと、餅に生えるカビは主に5つ。そのうちの2つは、毒を生成する無味無臭のカビで、健康に害のあるものだといいます。その2つは「アスペルギルス・フラバス」と「アスペルギルス・ニグリ」で、アレルギー症状を起こすカビとしても知られています。
東京都は、「アスペルギルス・フラバス」が生成する「アフラトキシン」というカビ毒について、“食品衛生上問題のあるカビ毒”として警鐘を鳴らしています。
矢口准教授:「確立的にはそんなに高くない。すべてのカビではなくて、一部のカビがカビ毒を作る」
餅を焼けば、カビは死滅しますが、毒は熱に強く消えることはないため、農林水産省もカビの生えた餅は食べないよう、注意を呼び掛けています。
■“冷凍庫”では「カビは生えない」
では、カビが生えているのかいないのか、どのくらいを目安に判断したらいいのでしょうか。
矢口准教授:「4℃(冷蔵庫)であれば1週間であれば、目立つようなカビは生えてこない。冷凍庫では基本的にカビは生えないです」
(「グッド!モーニング」2023年1月6日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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