“18歳で成人”変わる「成人式」 「20歳を祝う会」に名称変更も(2023年1月5日)

“18歳で成人”変わる「成人式」 「20歳を祝う会」に名称変更も(2023年1月5日)

“18歳で成人”変わる「成人式」 「20歳を祝う会」に名称変更も(2023年1月5日)

 年始の慣例行事「成人式」。しかし、成人年齢が18歳に引き下げられたことで、今年の会場には「成人式」という文字が見当たりません。新たな動きを取材しました。

■20歳→18歳 引き下げ後初の“成人式”

 女性:「成人式を挙げたからには、大人の自覚を持ちたいなと」

 9日の成人の日を前に、年末年始の帰省に合わせて、各地で一足早く成人式が行われています。

 和歌山県白浜町では4日、パンダがいるアドベンチャーワールドで開催されました。

 女性:「二十歳を迎えて今しかできないこと、遊んだりしたい」

 でも、成人って18歳からになったはず…と思いませんでしたか?

 今年は、去年4月に成人年齢が20歳から18歳に引き下げられてから、初めて迎える成人式。「成人式」という名前を見直す動きも出ています。

■調査で「18歳は成人式に参加しにくい」

 白浜町の式典の看板を見ると、「20歳を祝う会」となっています。熊本県玉名市でも「二十歳を祝う会」。成人式という文字は使っていません。

 長野市では、成人式の名称に「二十歳のつどい」を追加しました。横浜市でも「二十歳の市民を祝うつどい」に名称を変更します。

 なぜ20歳を対象に実施するのでしょうか?

 市が行ったアンケート調査では、市民およそ3500人のうち66.8%が成人式は「今まで通り20歳で実施すべき」と回答。理由として最も多かったのは「18歳は受験や就職活動の時期に重なり、成人式に参加しにくい」でした。

 成人年齢が引き下げられても、酒やたばこの制限は20歳のままですが、18歳になれば、親の同意を得ずクレジットカードを作ったり、アパートを借りたりできるようになりました。

■18歳で成人式「自覚・責任感を促す」

 こうした“18歳成人”に沿った対応に変更した自治体もあります。

 宮崎県美郷町は、18歳を対象に成人式を行うことを決め、すでに去年8月に成人式を行いました。新成人は、高校の制服姿で出席しています。

 新成人:「将来の夢が建築士で、最終的には美郷町に帰ってきて、美郷町の人たちの家を設計したいです」

 そのため、すでに18歳を過ぎている19歳と20歳の成人式は、今月3日に行われました。

 なぜ美郷町は、18歳での成人式を選んだのでしょうか?

 宮崎県美郷町教育委員会・鎌田次郎教育長:「民法改正の施行に合わせて、その意味にのっとって。18歳であっても成人なので、自覚・責任感、そういったものの心構えを促す。成人であることを自覚させることが、町の責任であるということで考えた」

(「グッド!モーニング」2023年1月5日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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