14年半の歴史に幕…銀座「ぐんまちゃん家」閉店の理由 山本知事「大きな曲がり角に」(2022年12月30日)

14年半の歴史に幕…銀座「ぐんまちゃん家」閉店の理由 山本知事「大きな曲がり角に」(2022年12月30日)

14年半の歴史に幕…銀座「ぐんまちゃん家」閉店の理由 山本知事「大きな曲がり角に」(2022年12月30日)

 30日、都内にある群馬県のアンテナショップが、14年半の歴史に幕を下ろします。背景には、アンテナショップを取り巻く環境の大きな変化がありました。

■新型コロナ影響で…来場者は最盛期から8割減少

 東京・銀座のビルの前にできた人だかり。皆さんのお目当ては、かつて「ゆるキャラグランプリ」に輝いたこともある群馬県のキャラクター「ぐんまちゃん」です。

 地酒や焼きまんじゅうなど、群馬県の特産品を扱うアンテナショップ「ぐんまちゃん家」。ぐんまちゃんの人気も相まって、2008年のオープン以来、多い時には年間およそ58万人が店を訪れました。しかし…。

 群馬県・山本一太知事:「デジタル化推進などの環境の変化、高額な賃貸料、人通りの少ない立地。3つの課題が浮き彫りになりました」

 「ぐんまちゃん家」があるのは複合商業施設「ギンザシックス」にも近い、都心の超一等地。

 ただ、大通りから一本入った場所にあるため、フラりと訪れる人は、そう多くないのが実情です。

 群馬出身・常連客:「銀座にあると、とてもおしゃれで良いなと思うんですけれども。ここは分かりにくい。少し遠い」

 さらに、新型コロナの影響で来場者は最盛期から8割減少。売り上げは半分ほどに減り、県は30日限りでの閉店を決めました。

 地元が群馬・常連客:「おしゃれすぎるというか。群馬の魅力を出し切れなかったのかなとは正直思います」

 常連客:「アンテナショップって一時期すごくはやって。いっぱい増えたと思うが、コロナになって、見直す形になってしまったのは残念」

■山本知事「大きな曲がり角に来ているかも」

 今年は他にも、兵庫県や北海道美瑛町が東京から撤退。

 今月発表されたある調査データによりますと、都内のアンテナショップの数は今の形式で調査を始めた2016年以来、初めて減少に転じたということです。

 山本知事:「アンテナショップというもの自体が、大きな曲がり角に来ているかもしれない」

 これからは、直接県内に人を呼び込む政策に力を入れるという群馬県。

 新型コロナの影響で、売り上げに苦戦しているアンテナショップは少なくないとみられていて、今後、同様の動きが広がっていくのかもしれません。

(「グッド!モーニング」2022年12月30日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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