検査キット増産も「足りない」 日本医師会「買い占め起きているのでは」(2022年1月26日)
抗原検査やPCR検査のキット不足が深刻化しています。日本医師会の中川会長は26日、「買い占め」に言及し、医療機関への優先供給を訴えました。
今週、新型コロナの陽性率が50%を超えているこちらのクリニック。検査キット不足が深刻化し始めています。
たむら医院・田村剛院長:「PCR検査キットはもう全く入ってこない状況なんですね。抗原検査キットは少しずつ入ってきている状況ではあります。頼んでもいつ入るかというのは分からないんですよね」
PCR検査キットと抗原検査キット。共に各地で品薄の状態になっています。抗原検査キットを無料配布している東京・世田谷区は当初の1カ月の予定を早めて27日で配布を終了。
希望者に対して供給が追いつかない状況は、おととしのマスク不足と同じです。
ドライブスルー方式で検査を行う大島薬局では検査希望者が学校単位や家族単位になっていると言います。
大島薬局・坪井孝仁薬剤師:「一度に大量の予約が入るんですけども、そうなると今ある在庫はあっという間になくなる。全国でもうキットが取り合いになっているので、圧倒的にキットが足りないと思います」
政府は先週、各メーカーに対し、一日50万回分の供給量を80万回分まで増やすよう要請。
その一方で政府が抱えるおよそ460万回分の在庫が必要なところに出回らない事態になっています。
日本医師会の中川会長は26日、こう呼び掛けました。
日本医師会・中川会長:「一部の医療機関ではないところで、買い占め起きているのではないかと伝えられています。まずは医療機関に優先的に供給して下さい」
特に深刻なのが、コロナの検査結果が重要な判断材料になる小児科です。
みわた小児科・三輪田博介院長:「赤ちゃんはものを言わないし、どこが痛いのか何も言わない。どうして熱が出ているか、どうしてこの子はこんなにぐったりしているのかという、その診断ができなくなっちゃうんですよ。我々、診断の最前線のところに(検査キットを)まわして頂きたい。それをぜひ行政にお願いしたいと思います」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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