【報ステ】「最高の景色を」次の4年どうする?“続投決定”森保監督&内田篤人生出演(2022年12月28日)

【報ステ】「最高の景色を」次の4年どうする?“続投決定”森保監督&内田篤人生出演(2022年12月28日)

【報ステ】「最高の景色を」次の4年どうする?“続投決定”森保監督&内田篤人生出演(2022年12月28日)

サッカー日本代表・森保一監督の続投が28日に正式発表されました。

契約は異例の長期契約となる、次のワールドカップまでとなりました。

日本代表の“新しい景色”を森保監督はどうやって見せてくれるのでしょうか。

元日本代表・内田篤人さんも交えて、直接お話を伺います。

◆日本代表・森保一監督

(Q.今月7日、ワールドカップでの激闘を終え、カタールから帰国した直後に中継で出演していただいた時に「(代表監督を)続けたいと思います」と話していました。本当になりましたね?)

その時は、反射的に答えたコメントですけど、本当になりました。ありがとうございます。

お話をいただけたことが非常に光栄なことですけど、責任の重さと任務の難しさを考えると、身の引き締まる思いというのが本音です。

(Q.続投決定まで短かったと思いますが、温泉旅行にでも行きたいななどの思いはありませんでしたか?)

あまり思っていないです。

サッカーにこうやって携われることをうれしく思っています。

ワールドカップが終わってからも、こうやってメディアの皆さんにサッカーを取り上げていただき、応援・布教のお礼と、これからの応援や、一緒に戦ってくださいとお願いさせていただけるのは本当にうれしく思っています。

自分の大好きなことを仕事にできるので、本当にうれしいです。

(Q.26日に報道ステーションで放送した、長友佑都選手のインタビューでは、森保監督と抱き合ったシーンを振り返って、長友選手は涙を流していました。抱き合っていた時、何を話していましたか?)

いつどんな時もポジティブに、チームを引っ張っていってくれていました。

同時に、後方支援で若手がのびのびとプレーできるように、働き掛けてくれていたので「本当にありがとう。日本のサッカーのために、ありがとう」という言葉をかけていました。

◆内田篤人さん

(Q.ベテラン選手がたくさん声を出して、若手の選手がそれに乗っかって「雰囲気いいね」と言いながら練習を見ていましたね?)

それというのは、雰囲気を出せる監督の手腕でもあるし、そういった選手26人を選んだ狙いもあったのではないかと思います。

【日本サッカー新時代へ】

◆日本代表・森保一監督

(Q.反町康治技術委員長は「今後は能動的なサッカーを目指す」と話していました。“能動的なサッカー”はどんなことを意味しますか?)

より我々がゲームをコントロールして、相手に圧力をかけて戦っていけるようになるということは、攻撃においても守備においても、より相手のゴールに近いところで試合を進められるようにしていかなければならないと思います。

しかしながら、ドイツやスペインに対して守備に回る時間も多かったですが、今回の戦い方も含めて、両方ともすべて主体的にやっていくと。

攻勢に出られたとしても、守勢になったとしても、選手たちが理想と現実の中で、現実を受け止めて、主体的に攻撃にも守備にも考えて戦っていくことは、今回のワールドカップでも、選手たちが表現してくれていたと思います。

まだまだ、力をつけろということを教えてくれたと思います。

◆内田篤人さん

(Q.内田さんは“能動的なサッカー”をどう捉えていますか?)

今回、アルゼンチンが優勝しましたが、自分たちが守備をしていても、ボールを握っていなくても、ゲームを握っているような感覚。主導権は渡さないという感じがしました。

例えば、攻撃をするにも、ただポゼッションをすれば良い、ボールを握っていれば良いということではありません。

日本代表が今回、ショートカウンターで点を取る、チャンスを作れていたシーンが多かったと思いますが、そういった部分を全部を含めても、選手の個々のレベルがアップしていかないと、今後は厳しいなと思いました。

A代表で召集できる時間は本当に限られていますし、僕は選手として一日一日、日常のレベルでどこまでいけるか。どのチームでできるのかをいつも意識していました。

その一つの基準になるのが、ヨーロッパで一番大きい大会、チャンピオンズリーグだと思っています。

森保監督は東京オリンピックの監督もされていました。

その年代がグッともう一段階上がって、脂の乗った世代になってきます。

そこも見据えてたんじゃないかなと思います。

僕は集大成は4年後だったのではないかと思っています。

◆日本代表・森保一監督

(Q.森保監督はどう考えていますか?)

ここで区切りと思っていましたけど、未来の日本のサッカーが世界で勝っていくために、日本サッカー協会・田嶋幸三会長や、当時の西野朗技術委員長は、この先を見据えて“1チーム2カテゴリー”ということで、A代表・オリンピックという幅を持たせていただきました。

そのなかで、日本がより世界で勝っていける体制作り・強化をしていこうと。

私というよりも、会長・技術委員長が未来を見ていた方だったのだろうなと、改めて感じています。

(Q.大会が終わった時、選手たちには何と発して解散しましたか?)

選手たちには、まさに今、内田さんが話した通りのことを伝えました。

解散の時にいくつか話しましたが、私がやるやらないは別にして「4年後のワールドカップで日本が目標を達成するためには“個の力”をよりつけることが大切だ」ということを話しました。

選手たちにはワールドカップ基準で勝つために日々、所属チームで自分のレベルアップに努めてほしいと伝えました。

もちろん、Jリーグを疎かにしてもいけないですし、選手の所属チームのことを言ってもいけないですが、目標はチャンピオンズリーグで優勝を争うようなチームでプレーすることが、日本の強化になるので、高いレベルの目標を持ってほしいと伝えました。

(Q.森保監督は8年近い任期になります。長いスパンで個を発掘し、育てあげるということでは、一つのアドバンテージになりますか?)

その通りです。数字が間違っているかもしれませんが、今回12人の選手が、オリンピックからカタールのワールドカップに続きました。

以前は、一つ飛ばして次のワールドカップに、オリンピックの強化がつながっていましたが、今回初めて、次のワールドカップにつながりました。

日本の強化の仕方が変わったということで、私がA代表・オリンピック一緒にやらせていただいたことが、一つ成果となって出たと思います。

(Q.今回はA代表専任ということですが、個の発掘はどう進めていきますか?)

スタートは、今回のカタール・ワールドカップのメンバーが中心になるかと思いますが、常に発見・発掘はあると思っています。

より幅の広い、色んな層の年代の選手を見つつ、選手の競争や成長度合いを見つつ、ニュートラルに見ていきたいと思います。

専任であったとしても、日本人同士で各カテゴリーの監督と情報交換ができるので、常に選手をどうやって吸い上げるかを考えながら、チームの強化をしていきたいと思います。

(Q.「次のコーチにバトンを渡していきたい」と話していましたが、人選はどうなりますか?)

次のコーチの人選は、我々がこれから課題を持ってやっていく中で、代表としての経験、海外でプレーしたことのある経験、ワールドカップやアジアの厳しい最終予選を知っている元選手を専任していきたいと思っています。

(Q.代表経験があり、ヨーロッパでのプレー経験もある内田篤人さん候補に入りますか?)

候補には入っています。もちろんです。

◆内田篤人さん

本当にテレビは多くの方が見ていらっしゃいますので…。

僕も今、しっかり勉強させてもらっている立場です。

(Q.海外で活躍している選手たちにとって、海外のサッカーを体験しているコーチに指導されるのは重要になりますか?)

僕自身は大事だと思います。

というのは、肌身で感じている空気感や選手としての感覚は、やはり大事だと思います。

言葉ではうまく言えませんが、ヨーロッパに身体一つで出ていく苦労を知っている、チャンピオンズリーグでかなりキツいトレーニング・試合も経験してきた、ワールドカップに出た時に「日常だよね」と言える存在が、スタッフにも選手にもいるのは、非常に大きなことかなと思います。

◆日本代表・森保一監督

(Q.内田さんの意見はどう思いますか?)

その通りだと思います。

経験から言えることは非常に大きいと思いますし、今回のカタール・ワールドカップでは、コーチ陣は言わば国内組です。

Jリーグの指導者や地域の指導者に自信を持っていただきたいところはありますが、経験を持っている元選手がどんどん指導者に来てもらって、日本の強化につなげていただくのが、一番良いことかと考えています。

(Q.森保監督は発言の中で「日本人としての誇り」「日本が一つになる」とよく話していますが、サッカーが社会の大きな武器になるイメージはありますか?)

ワールドカップは参加国が世界最多だと思いますし、サッカーが一つの言語と言っても良いぐらいコミュニケーションが取れると思っています。

今回のワールドカップで、スペインやドイツに勝った日本代表選手を見ていただいて、日本国民の皆さんが「自分たちも世界と戦える」という自信であったり、若者が特に「自分たちができる」と勇気を持ってもらえるとすごくうれしいです。

団結して、チーム一丸となって、最後まで粘り強く、諦めずに戦えば、世界に勝っていけるという、日本人の良さを、今回のワールドカップで感じていただけていれば、すごくうれしいです。

◆内田篤人さん

(Q.今回、一人ひとりの選手が、そういった“イズム”を持っているように感じましたね?)

大会が始まってから、どんどんチームとして大きくなっていましたし、それが26人だけでなく、日本中を巻き込んで一つのチームになっていたのを実感しました。

それが森保ジャパンの強みだったし、サッカーの素晴らしいところではないか思います。

◆日本代表・森保一監督

(Q.ベスト8ではなく、ワールドカップ優勝を具体的にイメージしながら、チーム作っていく考えはありますか?)

“新しい景色”は、現実的には越えなければいけない壁なので、そこを目指さないといけませんが“最高の景色”を見ることを考えてチーム作りをしていきたいと思いますし、選手たちは、世界チャンピオンを考えながらプレーしてくれていると思いますので、ワールドカップで勝つ基準をしっかり持ちながら、チーム作りをしていきたいと思います。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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