“今年最強”台風11号 75m暴風予想 建物倒壊の恐れ…“新たな台風”発生の可能性も【羽鳥慎一 モーニングショー】(2022年8月31日)
台風11号は猛烈な勢力となり、予想される最大瞬間風速は大東島地方で75メートルです。住宅が倒壊するような記録的な暴風となる恐れがあります。
■沖縄気象台「避難行動を早めに」
木が強風にあおられ、折れそうなくらいにしなっています。そこに、大粒の雨が降ります。強風と大雨により、外の様子が見にくくなっています。
31日午前7時ごろに撮影された、沖縄の南大東島の映像です。風の音が一帯に響き渡るなか、電線からは火花が出ています。一時的に停電することもあるそうです。
午前3時に暴風域に入った大東島地方。予想される最大瞬間風速は75メートル。今年最強の台風です。
28日に発生した台風11号。急速に発達し、中心の気圧は920ヘクトパスカル。台風の目も、くっきりと見えています。
現在、猛烈な勢力で大東島地方に最接近。最大瞬間風速は45メートルを超えました。
午前4時半ごろに南大東島で撮影された映像では、強風でサトウキビがなぎ倒されています。
南大東島から10キロほど離れた北大東島でも、草木が強風にあおられていました。
沖縄気象台・金城康広予報課長:「大東島地方では、台風接近に伴ない、50メートルの猛烈な風が吹き、一部住家の倒壊等の恐れもあります。警報級の大雨の恐れもあります。避難行動を早めにお願いします」
■「島の人たちも警戒」備え進める
住民たちは、30日から備えを進めていました。
スーパーの入り口にはネットが張られ、畑に行くとサトウキビが倒れないよう束ねられています。ドアにベニヤ板を張り付ける作業も行われていました。
30日、南大東島、北大東島には、全域に避難指示が出ました。
日付が変わるころには風が強くなり、木を大きく揺らしていました。そして、稲光も照らします。
南大東村観光協会・濱里祐子さん:「ここ最近は、あまりないような大きい台風なので。島の人たちも結構警戒した感じで、やっていますね。家族皆で、外にある物を物置に入れたり、ガラスの所もべニア張って割れないようにしました。本当に今回は、念入りに皆やりましたね」
■風速70mは…新幹線の速度に匹敵
大東島地方で予想される、最大瞬間風速は75メートル。一体、どれほどの風なのでしょうか。
7年前に沖縄や九州に被害をもたらした台風15号。石垣島で、最大瞬間風速71メートルを観測しました。猛烈な風により、信号機はなぎ倒され、車は横転し、道路を塞ぎました。
最大瞬間風速70メートルを時速に換算するとおよそ250キロ。新幹線の速度に匹敵するということです。
秒速70メートルの風を2分間、コンテナに当て続けた実験映像では、コンテナが少し動いた後、割れた窓ガラスが飛び散り、宙に浮いた家具は外に吹き飛ばされました。
今回の台風では、この風を上回る暴風が吹く可能性があります。
■居座り?新台風発生の可能性も
さらに、この台風、週末まで沖縄付近に居続ける可能性もあります。過去には停滞した台風で、大きな被害がありました。
2001年、那覇から南西におよそ50キロほど離れた渡名喜島では、新築されたばかりの小学校の校舎のほうにも、かなり被害が出ていました。体育館の屋根は風でほとんどが飛ばされ、まるで建設中のように鉄骨がむき出しになっていました。
また、渡嘉敷島では、島を南北に貫く道路が完全に崩壊していました。
2001年の台風16号。この時、台風は沖縄本島を通過。いったん離れたものの、一周して、また沖縄に近付きました。
死者と行方不明者は2人、261軒の住宅が損壊しました。
被害が心配されるなか、新たな台風が発生し、沖縄付近に接近する可能性もあります。
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2022年8月31日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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