【飯能3人殺害】容疑者宅から“おの”など複数の鈍器 「強い殺意」なぜ? その境遇(2022年12月27日)
埼玉県飯能市の住宅街で親子3人が鈍器で殺害された事件で、容疑者の自宅から“オノ”のようなものが押収されていたことが新たに分かりました。
背を丸め、車に乗り込んだ斎藤淳容疑者(40)。時折、視線を動かし、周囲をうかがう素振りも見えます。
25日朝、飯能市の住宅でウィリアム・ビショップさん(69)、妻の森田泉さん(68)、そして娘の森田ソフィアナ恵(32)さんが鈍器で殴られ、殺害されているのが発見された事件。殺人未遂容疑で逮捕された斎藤容疑者が27日、容疑を殺人に切り替えて送検されました。
捜査関係者によりますと、警察はおのが犯行に使われた可能性もあるとみているといいます。事件はなぜ起こったのでしょうか。斎藤容疑者の父親が取材に答えました。
斎藤容疑者の父親:「もう、とんでもないことでございまして。本当に…情報がテレビからニュースを見ているだけでございまして、ただショックというよりも、頭の中で整理ができない状態が続いてしまいまして」
父親は斎藤容疑者と離れて、長野県に住んでいるといいます。
斎藤容疑者の父親:「離婚しておりますので23年間離れております。実質的には22年間、顔を見ていない状態。(最後に会ったのは)高校を卒業する時ですよね」「(Q.斎藤容疑者はどういった子だった)私のイメージでは本当に学校時代も友達思いのところがありましてね、口数は少ないんですが、優しい子でしたけど。当時は…本当に優しい子でした」
飯能市で家族3人が殺害された事件。逮捕された斎藤容疑者の父親が重い口を開きました。
斎藤容疑者の父親:「(Q.事件について思い当たることは?)何らかの環境の変化だとか、それがあったことは本人も間違った意思が当然、何らかの形で働いてしまってこんなことになっちゃったと思うが、私としては申し訳ありません、思い当たる節はありません」
亡くなったビショップさん家族については、知らないといいます。
斎藤容疑者の父親:「(飯能市に)まだ来て6年くらいと聞いたので、私は存じ上げません」「(Q.ビショップさんの家族との関係性は?)想像つきません」
近所の人によりますと、小学校のころは明るく人気者だったという斎藤容疑者。その後、私立中学に進学したといいます。
同級生の母親(子どもから聞いた話):「私立中学でいじめを受けてうまくいかなかったので、こちら(地元)の中学に入ってきた」
そして、転校した地元の中学校を卒業した後は。
同級生の母親(子どもから聞いた話):「中学を卒業してからモデルをして雑誌に出てたという話を聞いた」
知人によりますと、斎藤容疑者は関西の芸術系の大学を卒業。映画監督を目指していた時期があったそうです。そして現在、無職で自宅に1人で住んでいたといいます。ビショップさんの家の車を傷付けたとして過去3回逮捕され、不起訴になっている斎藤容疑者。一体、ビショップさん家族との間に何があったのでしょうか。
ビショップさんのSNSの職務経験には、ACCJ・在日米国商工会議所とありました。また、娘の恵さんは都内の広告代理店に勤めていたといいます。都内に住んでいて、事件があった日はたまたま実家を訪れていたようです。
近所の人:「(Q.クリスマスに帰ってきた)先週からいたんじゃないかと思う。お見かけしてたから」
捜査関係者によりますと、斎藤容疑者は室内にいた3人を庭まで追い掛け殺害したとみられることが新たに分かりました。そして、殺害後に火を付けたとみられるのです。消防によりますと、1階リビングと2階の洋室から灯油の成分が検出されたといいます。
斎藤容疑者は現場から逃走した後、自宅に逃げ込み、捜査員が呼び鈴を鳴らしても応じなかったといいます。およそ15時間にわたって隠れていたとみられ、逮捕時には自宅2階の部屋で扉の前に物を置いて5分から10分、抵抗したといいます。
事前に凶器を準備して計画的に犯行に及んだとみられる斎藤容疑者。殺害に至った動機について、佐々木氏は「斎藤容疑者の生活環境が関係しているのではないか」と指摘します。
元埼玉県警捜査1課・佐々木成三氏:「逸脱した犯罪行為をする容疑者の特徴として他責性が強い。不遇な状況になったのは他人のせいだと思う思考が強い。(斎藤容疑者が)無職ということで、どうして仕事ができないのか。容疑者がどういった環境だったのか。そういったことも捜査に必要になってくる」
取り調べに対し、供述を拒んでいるという斎藤容疑者。警察は、詳しい動機など調べを進めています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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