【異例】年の瀬の“大臣交代” 約2カ月で4人…岸田総理が図った“リスクの最小化”(2022年12月27日)

【異例】年の瀬の“大臣交代” 約2カ月で4人…岸田総理が図った“リスクの最小化”(2022年12月27日)

【異例】年の瀬の“大臣交代” 約2カ月で4人…岸田総理が図った“リスクの最小化”(2022年12月27日)

 この2カ月で4回目の大臣交代です。秋葉復興大臣が辞任、さらには性的少数者に対する過去の発言などが問題となっていた杉田水脈政務官(55)も辞表を提出しました。

 年の瀬が押し迫ったこの時期、異例の大臣交代。

 政治とカネを巡る疑惑など、様々な問題で追及を受けてきた秋葉復興大臣が27日午後、岸田総理大臣に辞表を提出。

 辞表を提出した秋葉復興大臣:「来年からの通常国会の審議に支障があってはならないということで、私の方から辞表を提出し受理して頂いたということであります。しかし、私自身に関して言えば、法に触れるようなことは何一つなかったということも事実だと思っております」

 さらに、性的少数者や在日コリアンなどへの過去の差別的な発言が問題視されている杉田水脈総務大臣政務官も松本総務大臣に辞表を提出しました。

 杉田水脈総務政務官:「国会の質疑なんかでも、私の発言の追及なんかで随分とお時間を取ってしまったりとか、これ以上、迷惑は掛けられないなと思いました」

 杉田政務官、過去の発言については自らの信念に基づき、撤回できないものもあるとしています。

 杉田水脈総務政務官:「(Q.謝罪と撤回は改めて追加でされるということはない?)はい、ございません」

 8月の内閣改造で起用された秋葉大臣と杉田政務官、ともに在任期間わずか4カ月半で事実上、更迭されました。

 岸田総理大臣:「私自身の任命責任について重く受け止めております」

 岸田政権にとって、およそ2カ月で4人の大臣が辞任する異常事態ですが、岸田総理は来月召集される通常国会に向けて火種を取り除く判断をしました。

 鈴木財務大臣:「秋葉大臣も一生懸命、説明責任を果たすべく答弁をされましたけれど、残念ながらまだ世論がその説明で分かったと、理解したというところまでは至ってなかったのかなと」

 立憲民主党・泉代表:「総理の任命責任、また身体検査が不十分であったということを含めてですね、岸田政権はもう崩壊状態と」

 国民民主党・玉木代表:「結果として(辞任)ドミノになっていますので、やはり後手後手という印象が否めないのではないか」

 自民党内には年明けに小規模な内閣改造を行うべきとの意見もありましたが、複数の閣僚を代えて、その閣僚らにスキャンダルが出れば政権にとって致命傷となりかねません。岸田総理は秋葉大臣と杉田政務官だけの交代で、リスクの最小化を図ったとみられます。

 岸田総理大臣:「年末年始、内閣改造は考えていない」

 宮城県が地元の秋葉大臣、その被災地は…。

 被災者:「地元から選出された復興大臣だったので、非常に頼りになるかなと思っていたんですけれども、近しいだけに非常にショックは大きいですね」

 秋葉大臣の後任には安倍政権で復興大臣を務めた渡辺博道元復興大臣が起用されました。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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