「ISSの歴史で最も深刻な事故」 宇宙船から“冷却液漏れ”…“地球帰還”にも影響か(2022年12月27日)

「ISSの歴史で最も深刻な事故」 宇宙船から“冷却液漏れ”…“地球帰還”にも影響か(2022年12月27日)

「ISSの歴史で最も深刻な事故」 宇宙船から“冷却液漏れ”…“地球帰還”にも影響か(2022年12月27日)

 宇宙飛行士の若田光一さんらが滞在するISS(国際宇宙ステーション)で重大な事故が発生した。宇宙船から冷却液が漏れてしまっている。この事故は、地球への帰還にも影響を及ぼす可能性もあり、NASAらが対応を検討している。

■7人の宇宙飛行士に“危険はない”

 地上からおよそ400キロ上空に浮かぶISS。ここでは、特殊な環境を利用した実験や研究が日夜行われている。そんなISSが今、危機に直面している。

 アメリカ技術サイト「アーズ・テクニカ」(17日付):「これは、四半世紀近く使用されているISSの歴史において、最も深刻な事故の一つだ」

 NASAなどによると、14日、ISSにドッキングしているロシアの宇宙船「ソユーズ」の外部にある管に小さな穴が空き、冷却液が漏れているのが確認されたという。

 この事故の原因は、宇宙ごみや隕石の衝突と考えられている。

 現在、ISSに滞在している7人の宇宙飛行士に危険はないといい、事故後もNASAの宇宙飛行士は船外活動を行っている。

■“オーダーメイド”宇宙服で「帰還困難」

 一方で懸念されているのが、宇宙飛行士の帰還方法。事故の影響で安全に帰還するための軌道の計算がうまくできない懸念があるからだ。

 ISSに滞在している宇宙飛行士は、ロシアの宇宙船「ソユーズ」の3人と、アメリカの宇宙船「クルードラゴン」の4人。クルードラゴンの定員は7人なので、ソユーズの3人も搭乗し、帰還することはギリギリ可能に思える。

 しかし、アメリカメディアによると、クルードラゴン用の宇宙服は一人ひとりの体格にフィットするよう作られたオーダーメイド。そのため、ソユーズでやって来た人たちには合わず、クルードラゴンに乗り換えて帰還することはできないという。

 NASAとロシアのロスコスモスの関係者は、ソユーズで安全に帰還できるかの調査を引き続き行うという。

(「大下容子ワイド!スクランブル」2022年12月27日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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