正しい“年賀状じまい”のポイント…作法の専門家が解説 失礼にならないための注意点(2022年12月24日)
今、“年賀状じまい”をする人が増えている。これまでお世話になった人たちに送る最後の年賀状。失礼にならないためのポイントとは。
■パソコン教室で“悪戦苦闘”
今年も残すところあと10日。新年に向けての準備が着々と進むなか、パソコン教室では、年始に向けて年賀状作りの授業が行われている。
慣れないパソコン操作に悪戦苦闘すること1時間。来年の干支(えと)であるうさぎのイラスト入り年賀状が完成した。
生徒・岩川園子さん(63):「(Q.年賀状の良さは?)年に1回ですけど、消息を教える。お互いに教え合って元気かなみたいな」
■減少傾向続くなか…「終活年賀状」も
60代:「(Q.毎年、年賀状を書いていますか?)はい。1年に1回、近況報告ってことでは、いいかなとは思います」
80代:「出しません。年も年だし、大変なんですよね」
新年を祝うとともに、変わらぬ付き合いをお願いするために出す「年賀状」。しかし、その発行枚数は年々減り続けていて、2004年用はおよそ45億枚だったのに対し、2022年用は、およそ18億枚と激減している。
そんな年賀状で、気になる話が…。
50代:「まだ買ってはないんですけど、終活用の年賀はがきを見てました」
終活用の年賀状とは一体?売り場をのぞいてみた。
終活年賀状とは、「今回をもって年賀状を毎年送るのをやめます」という、いわゆる“年賀状じまい”を告げるものだという。
上野剛文具売り場長:「1つの柄は、もう完売してしまった。『名指しで、終活年賀状はあるか?』という問い合わせもある」
■失礼にあたらない“年賀状じまい”ポイント
“年賀状じまい”する人が増えているというが、そのポイントを専門家に伺った。
手紙文化振興協会の代表理事・むらかみかずこさんによると、年賀状じまいのポイントの1つ目は、「年賀状をやめる理由を具体的に書きすぎないこと」。
特に病気や入院など受け取った人が心配するようなネガティブな内容を書かないように注意が必要だということで、「高齢になりましたので」「時代の流れもありまして」くらいがいいという。
そして、ポイントの2つ目は、「関わりをすべて終えたいわけではないということを伝える」ということ。
年賀状については今回限りにするが、「これからはLINEでつながりましょう」「電話で連絡させて頂きます」など、今後の連絡手段を書いておくこともおすすめだという。
最後に、むらかみさんは「すべての人に対して年賀状じまいをする必要はなく、ご自身で選択することも大切です」と話す。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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