“クリスマス寒波”で列島混乱 暴風雪で電柱折れ通行止め 物流寸断でスーパーの不安(2022年12月23日)

“クリスマス寒波”で列島混乱 暴風雪で電柱折れ通行止め 物流寸断でスーパーの不安(2022年12月23日)

“クリスマス寒波”で列島混乱 暴風雪で電柱折れ通行止め 物流寸断でスーパーの不安(2022年12月23日)

 「クリスマス寒波」の影響で各地で記録的な大雪となっています。「顕著な大雪に関する情報」が発表された石川県ではライフラインにも被害が出ています。列島を襲う今シーズン一番の寒波は、24日の「東海道新幹線」の運行にも影響が及ぶ恐れが出ています。

 “クリスマス寒波”。命に関わる危機が迫っています。23日午前7時の石川県金沢市。車のヘッドライトだけがうっすら見えます。「顕著な大雪に関する気象情報」が発表された石川県。金沢駅前を映したカメラ。夜、雨で濡れていた路面。夜明け前からふぶき出し、一気に雪が積もった様子が分かります。午前中だけで20センチ以上雪が積もり、今季一番の積雪となった金沢市。午後になっても雪と風の勢いは収まりません。

 停電した住民:「絶望感ですね」

 一時1000戸以上が停電するなど、ライフラインにも影響が出ました。

 停電した住民:「(電気が)ついた!とりあえず暖房付けます。何もつながらないのは恐ろしく不安ですね」

 すでに交通インフラが混乱した地域もあります。熊本県水俣市の国道。一時、車両およそ50台が立ち往生しました。午後1時半の時点で、立ち往生は残り2台となりましたが、通行止め解除のめどは立っていません。日本海側では雨が雪に変わり、西日本の山沿いでは積雪が急増しました。猛吹雪にも警戒が必要です。

 事は、雪国だけの話ではありません。太平洋側の高知でも14センチの積雪を観測。これは観測史上最大の数字です。高知市内を映した映像です。朝4時すぎから雪が舞い始め、夜が明けると町の景色は一変していました。雪に慣れていない地域。交通網は混乱しました。路面が凍り、係員らはバーナーで道を溶かしています。

 通学する人:「生まれて初めて。学校行けなくて帰ろうとしても帰りも運休になって帰れない」

 雪に不慣れな地域だけに車の運転も悪戦苦闘しています。高知県南国市。空から見ると、名前とは全く違う世界が広がります。同じく四国の徳島も10センチの積雪を観測しました。実に39シーズンぶりのこと。ヤシの木に雪が降りつけています。マイナス0.1℃となった愛媛県大洲市。街のシンボル「大洲城」も雪で遠くかすんでいます。本州最西端に位置する山口市も今季初積雪となりました。

 通学する子ども:「結構、深いところもあって弟を支えながら来た」

 冷たい風が吹き、最低気温0.1℃となった奈良市。

 ただ、雪国のホワイトアウトは想像以上です。北海道の道路。車がようやくトラックだと認識できました。厚岸町では道路が冠水。溶けた雪が排水溝をふさいだとみられます。雪国とはいえ、吹雪の中の雪かきは“過酷”の一言です。

 北海道では“風”の被害も。最大瞬間風速が40メートルを超えたえりも町。風で散乱していたのは、ソーラーパネルです。車や建物に当たる被害が出ています。

 被害に遭った住民:「どうしてくれるのこれ。家。まあまあ困ったもんだ」

 北海道幕別町では雪の重みで電柱が倒壊。停電も起きました。

 北陸や東北など、24日にかけ続くと予想される大雪と暴風。備えに不安も抱えています。つかの間晴れた新潟県長岡市のスーパー。すでにガスボンベや電池は品薄です。パンも文字通り飛ぶように売れていますが、在庫はまだ十分ではありません。

 良食生活館きたまち店・長田雄太店長:「時間が経つにつれて補充するだけの在庫がないので夕方になれば売り場はガラガラ」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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