「クリスマスどころじゃ…」食品支援の申し込み“最多” 子どもの体験格差が“へこたれない力”に影響【news23】|TBS NEWS DIG

「クリスマスどころじゃ…」食品支援の申し込み“最多” 子どもの体験格差が“へこたれない力”に影響【news23】|TBS NEWS DIG

「クリスマスどころじゃ…」食品支援の申し込み“最多” 子どもの体験格差が“へこたれない力”に影響【news23】|TBS NEWS DIG

クリスマスイブに経済的な理由から、子どもに何もしてあげられないという家庭もあります。友達の家庭との違いに直面し「娘が諦めちゃう傾向が強くなってきた」という母親。ある調査によると、クリスマスなどの季節の行事や家族行事の体験が少ないと大人になってからの社会を生き抜く力に影響が出るといいます。

■「クリスマスどころじゃ…」ひとり親家庭の食品支援申し込み“最多”

クリスマスが近づいた週末の街には、メリーゴーランドから手を振る女の子や、びっくりした顔の赤ちゃんの姿が。街路樹を飾るイルミネーションが、子どもたちを照らしていました。

8歳の女の子「クリスマスの日は、ケーキをサンタさんにあげるからケーキを作る!」

同じ日の昼過ぎ。経済的に厳しいひとり親家庭に食品支援が行われていました。クリスマスのお菓子も並んでいます。

2児のシングルマザー「うわぁいいね。よかったね。欲しかったやつじゃん」

息子「いっぱいもらっちゃうね」

シングルマザー「いっぱいもらっちゃったね」

12月、この団体には都内の1070世帯が支援を申し込みました。1000世帯を超えたのは、この5年で初めてです。

認定NPOグッドネーバーズ・ジャパン 綿貫玲子さん
「(子どもに)プレゼントはもちろん買ってあげられないし、クリスマスどころか光熱費すら払えないと聞きました。1070世帯の半数ぐらいですね」

娘が小学校高学年 シングルマザー
「クリスマスは子どもはケンタッキーが食べたいと言っているんですけど、それはちょっと高いかなって思って、自分のお家でお肉を買ってきて調理しようと思っています」

親子2人で過ごす大切な時間。娘は小学校の高学年に成長し、他の家庭との違いや友達の中で自分だけ習い事ができない現実と日々向き合っています。

娘が小学校高学年 シングルマザー
「我慢させているのが多いとかわいそうだなって感じる時はあります。娘はなんでもすぐ『うちは…』とか『どうせ…』とか諦めちゃう傾向がちょっと多くなってきているので」

■“へこたれない力”に影響 子どもの「体験格差」

独立行政法人の調査によると、子どもの頃に季節の行事や習い事の体験が多い人ほど、“くじけない力”や“へこたれない力”が高い傾向があるといいます。

体験が多い人のうち「自分はへこたれない力」が強いと答えた人は30.7%。
一方、体験が少ない人は15.1%で、「へこたれやすい」との回答は37.6%にのぼりました。

厚生労働省の調査によると、子ども7人のうち1人は、周りの家庭より経済的に厳しい相対的貧困。学校の1クラスに5人いる計算ですが、見た目でわからないことも少なくありません。

娘が小学校高学年 シングルマザー
「子どもはなるべくきれいな服とかきれいな靴。子どもの方優先です。自分はお昼はあんまり食べないで少し節約している。ご飯一杯をおにぎりにして食べるくらい」

■「僕の心が広がる」 子ども達に贈るクリスマス会

家庭の外でも子ども達の支えになる存在が求められています。
NPOが子どもに無料で勉強を教える学習会では、経済的に困っている家庭やひとり親家庭などの子どもたちも通っています。

高校2年生「受験はもう国立大学一本で。お母さんが国立行きなさいみたいな。これから先は今よりも過酷になっていく」

この先も前向きに自分の人生を歩んで欲しい。そんな願いから、12月21日の夜開かれたのが…

学習塾のスタッフ「そろそろクリスマス会に移りたいと思います!ケーキです!」

ケーキを切り分けた生徒は…

高校1年生「ちょっと待って潰れるね。ちょっと曲がっちゃったんですけど、子どもらしくて素敵かなって思いました」

認定NPOキッズドア 平井祐子さん
「前向きな精神の育成には体験活動がすごく重要だと考えています。前向きに生きていける一助に繋がればいいなと思ってやっています」

この経験は、きっと子どもたちの背中を押してくれるはずです。

高校2年生「一緒に英語を学んだり食事したりして、僕の心というか見聞が広まったり楽しい思い出になってすごく良いと思います。みんなで食べるケーキはすごくおいしかったなって思います」

■挑戦できる機会少なくて…「何が好きかわからなかった」

小川彩佳キャスター:
思いを共有できる場所、体験できる場所というのが増えていってほしいですよね。

国山ハセンキャスター:
そうですね。自身も貧困家庭で育ったというライター、ヒオカさんの言葉を紹介します。
『何かに挑戦するという機会が他の子より少ないので、自分が何が好きで得意なのかが、ずっとよくわかりませんでした。みんなが当たり前にやっている事を自分だけできないという寂しさが常にありました。努力する前に選別があるのだということは知られてほしいと思います』

小川キャスター:
ヒオカさんはこの問題の解決策として、格安ではなく無料で参加できる行事や塾、習い事などが増えてほしいというふうにおっしゃっています。
いま防衛費の増額が明確に打ち出されていますけれども、子どもたちに我慢をさせない、力を存分に発揮…(https://newsdig.tbs.co.jp/list/article?id=jnn-20221222-6058689)

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