“コロナ融資”2.3億円詐欺 寝屋川市議の女「すべて争う」 無罪を主張「冤罪だ」(2022年12月21日)

“コロナ融資”2.3億円詐欺 寝屋川市議の女「すべて争う」 無罪を主張「冤罪だ」(2022年12月21日)

“コロナ融資”2.3億円詐欺 寝屋川市議の女「すべて争う」 無罪を主張「冤罪だ」(2022年12月21日)

 新型コロナウイルスの融資金、およそ2億3200万円をだまし取った罪に問われている、現役市議の女の初公判が開かれました。女は「共犯者にだまされた」「冤罪(えんざい)だ」と無罪を主張しました。

■“共犯者”11月裁判で起訴内容を全面的認めるも…

 寝屋川市議・吉羽美華被告(42):「起訴された事実について、すべて争います。私は、詐欺を企てたことはありません」

 白のスーツ姿で法廷に姿を現し、自身の“潔白”を主張した、大阪府・寝屋川市議の吉羽被告。

 起訴状などによりますと、吉羽被告は、共犯の渡部秀規被告らと、福祉施設などへの新型コロナの公的融資制度を悪用。

 特別な“裏ルート”があり、「手数料を払えば返済不要になる」と偽り、福岡県久留米市の医療法人から、合わせて2億3200万円をだまし取った罪などに問われています。

 吉羽被告は市議だと名乗り、信用させる役を担っていたとされています。これに対し、吉羽被告は、次のように話したということです。

 吉羽被告:「渡部さんにだまされており、“特別ルート”の存在を信じていました。“冤罪”であるとはいえ、御迷惑をお掛けした皆様には、心より申し訳なく思います」

 渡部被告は、すでに裁判で起訴内容を全面的に認めていますが、吉羽被告は「冤罪」とまで言い切りました。

■国政選挙に何度も落選…“志の変化”つながったか

 2007年、寝屋川市議に26歳の若さで当選した吉羽被告。

 吉羽被告(2016年):「市議会議員の不祥事、まだまだこれからも出てくるかと思います。だからこそ、私が立ち上がったんです」

 政治資金を集めるため、自らの写真集を発売し、500部を完売させるなど、話題を集めたこともありました。当時の吉羽被告を知る、元選挙スタッフの男性は、次のように話します。

 元選挙スタッフ:「(大阪から)東京に結構、頻繁に来ていたりだとか、そういったところから都会への憧れとか。分かりやすい形での“富裕層への憧れ”みたいなのは、あったのかなという気はします」

 2012年には、満を持して、国政選挙に打って出た吉羽被告。

 吉羽被告(2012年):「この大阪1区やったら、吉羽美華にかけてみて下さい。必ず当たりです。証明して参ります」

 その後も政党を次々に変え、合わせて3度挑戦しましたが、いずれも落選しました。

 元選挙スタッフは、国政選挙に何度も落選した経験が、志の変化につながったのではないかと指摘します。

 元選挙スタッフ:「(選挙に)何回も何回もチャレンジして、すべて結果が出ないとなると、政治に期待できないみたいな、ある種大きな反動があったのかなと。自分の志とか、議員としての立場よりも、お金のほうに目がいっちゃっていたのかなと」

(「グッド!モーニング」2022年12月21日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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