相次ぐ虐待 保育の現場でいま何が…コロナ禍で増える負担(2022年12月17日)
ここにきて“虐待”が疑われる事例が相次いでいます。新たに新潟市の保育園でも園児の体に布団を巻き付けるなど、不適切な保育があったことが分かりました。今、保育の現場で何が起きているのでしょうかー?
埼玉県川口市「フォーマザー保育園」
「先生おはよう 皆でおはよう」
サタデーステーションが訪ねたのは、園児170人を抱える認可保育園。保育士の1日は多忙を極めます。
朝のミーティング 辻智歌子園長
「仕事をいっぱい抱えていて、元気が無いとか、チェック表見てお互い助け合えればいいなと思います」
給食の時間には、保育士が配膳も行います。食事中も、保育士は園児に付きっきりです。昼寝の時間も体調が悪い子はいないか、常に目を配ります。さらに、コロナ禍で消毒作業などの業務も加わり、保育士の仕事への負担は大幅に増えています。
こうした保育士の現状を知ってもらうため、こちらの保育園では、定期的に保護者を招き、保育士体験も行っています。
保育体験に参加した保護者
「朝から夕方まで、保育士さんのお手伝いみたいな感じで一緒にやりました。結構大変でした」
辻園長は、国が定めた『保育士配置基準』に問題があるといいます。
「フォーマザー保育園」辻智歌子園長
「(国の基準では)4歳、5歳の子30人に先生が1人ということになると、安心安全な保育が確保できるかというと非常に難しいですね。うちは21人か23人に先生は1人ついて、補助が1人ついてます」
しかし、簡単には増やせない事情も…
「フォーマザー保育園」辻智歌子園長
「(保育士を)増やしているということは、やはり運営費が足りなくなってくるので非常に厳しいです。それを現場に任せている行政も、もうちょっとなんとかしてほしいというところがありますね」
サタデーステーション 12月17日OA
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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