【記録的大雪】“積雪150cm超”日本一の豪雪地帯取材 “過酷”除雪作業の知恵は(2022年12月16日)

【記録的大雪】“積雪150cm超”日本一の豪雪地帯取材 “過酷”除雪作業の知恵は(2022年12月16日)

【記録的大雪】“積雪150cm超”日本一の豪雪地帯取材 “過酷”除雪作業の知恵は(2022年12月16日)

 今季一番の寒気が居座り続ける日本列島ですが、各地で記録的な大雪となっていて、青森県の酸ケ湯では全国で初めて積雪量が150センチを超えています。山形県肘折ではこの1日で全国で最も雪が降った場所となりました。12月としては観測史上1位となる降雪も記録しています。週末はさらなる強い寒気が予想されていて警戒が必要です。

 雪に慣れた北国も混乱しています。北海道・函館では市電が脱線しました。乗客はその場で降ろされ、けが人はいませんでした。

 市の担当者:「きのうあたりから大雪が降ったので雪の影響もあるとは思う」

 今季最強の寒気。肌を刺す寒さは続きます。内陸部に行くと、一気に銀世界が広がります。秋田県横手市では、子どもも雪かきに駆り出されています。

 地元の住民:「とうとう来たかなと。3日前までは雪なかったが、まあしょうがない」

 これは横手市内にある住宅の庭を映した映像です。3日前まで一面地面が見えていましたが、15日から雪が一気に増え、50センチを超えました。

 地元の住民:「一晩で1回目でこんなになることはあまりない」

 今シーズン最強の寒気が居座り冬型が続く北日本。各地で積雪が急増しています。青森に着いた取材班。全国一の積雪となった酸ケ湯を目指します。道端の雪はみるみる高くなっていきます。山道を行くこと1時間。酸ケ湯温泉に着きました。全国一、積雪が150センチを超えた世界です。車の持ち主が14日、写真を撮っていました。まだ車と判別できますが…。わずか2日でこの状態に…。すでにどう乗るのか、どう動かすのか想像もつかない状況です。

 車の持ち主:「あっという間の雪でびっくりしました」

 観光客には“恵みの雪”。一転、地元の人にとっては“過酷な雪”です。

 神奈川からの観光客:「東京と違ってさらっとしていて気持ちいい」「冥土の土産ですね」「この後、温泉入ります」

 宿のスタッフが、客の車の雪下ろしに追われていました。思わず愚痴もこぼれるほど、終わりは見えません。

 酸ケ湯温泉・高田新太郎さん:「下手したら車があると気づかないで除雪される可能性もある。連泊していたお客さんの車なんですけど、なんでここまで放置しちゃったかなと。反省です」

 車に傷がつかないブラシで慎重な作業が続きます。5人がかりで30分ほど。ようやく車が見えてきました。ところが…。

 酸ケ湯温泉・高田新太郎さん:「動かせないと重機で引っ張ったり牽引(けんいん)します。たいてい皆で押したらなんとかなるんで」

 過酷にしか見えない雪おろし。豪雪地帯の人は知恵を凝らしています。酸ケ湯在住8年目の高田さん。屋根には簡易的な坂を設置し雪がすべり落ちるようにしています。さらに、少しの工夫で効果絶大な技も。「順手」で持つことにより力が入るそうです。

 酸ケ湯温泉・高田新太郎さん:「こう持って力が入りやすくて疲れないんですよ」「(Q.他の人に『技』は伝授した?)秘密にしてます」

 そして温泉地だけにお湯を使って融雪する場所もあります。

 酸ケ湯温泉・高田新太郎さん:「豪雪で雪は大変だけど厳しい環境だからこそ、すごくきれいな風景も楽しめる」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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