「北海道・三陸沖後発地震注意情報」運用スタート 巨大地震の“前触れ”から被害を減らす|TBS NEWS DIG
再び大きな津波がくる可能性のある千葉県や茨城県。被害を減らすため新たな注意情報の運用がきょうから始まりました。映像の中で一部、津波の映像が流れます。不調を感じた場合は視聴をお控え下さい。
2011年3月11日。千葉県旭市は経験したことのないような大津波に襲われ、死者・行方不明者は15人にのぼりました。
今では、この東日本大震災には“前触れ”のような地震があったと考えられています。2日前、震災と同じ三陸沖を震源とするマグニチュード7.3の地震です。
旭市に住む宮本英一さん。当時、巨大地震が続いて起こるとは思っていませんでした。
千葉・旭市に住む 宮本英一さん
「『そんな大きい津波は来ないよ』と区民の誰かに言ったような気がする。今にしてみれば、非常に反省する言葉ですが」
津波も堤防を越えないものと考えていましたが…
千葉・旭市に住む 宮本英一さん
「私の家は周りが木の塀だった。『バリバリ』と音がして、それと同時に津波がばーっと来て、私ら夫婦は流されました」
流れてきた車庫の屋根によじ登り、九死に一生を得たといいます。
千葉・旭市に住む 宮本英一さん
「怖いとかつらいとかって意識以前に、どうにかしなきゃいけないって」
“前触れ”とも受け取れる地震をどう防災にいかすのか。
国は、きょうから新しい注意情報の運用を始めました。
北海道から三陸沖にかけての想定震源域でマグニチュード7程度以上の地震が発生した場合、対象地域に「北海道・三陸沖後発地震注意情報」を発表。いつでも避難できる準備をするよう呼びかけます。一方で、実際に巨大地震が起きる頻度はおよそ100回に1回にすぎないとして、「事前避難」は呼び掛けないとしています。
関東で最も高い、およそ7メートルの津波が想定されている旭市では津波対策を進めています。
旭市役所総務課 石田喜宏 班長
「津波避難タワーと津波の避難道路の整備を行ったほか、海岸堤防のかさ上げなどを行っております」
しかし、注意情報が出た場合の対応については…
旭市役所総務課 石田喜宏 班長
「(Q.避難所の開設どう考えている)今のところ、正直なところ、具体的には決まっておりません。市民の不安が募らないように 市でも色々考えて対応をとっていきたい」
町の人の反応は、複雑です。
旭市民
「津波で家を流されちゃったので、(注意情報が出たら)普段の生活は…トラウマがあるので、ちょっと難しいと思う」
「外れたら外れたでいいんですけど。また外れるだろうと安易に思ったら、いけないと思いますよね」
宮本さんは避難への心構えをさせる情報は有効だと話します。
千葉・旭市に住む 宮本英一さん
「どこかで『自分だけは大丈夫』と思っていた。そういう風に(自分は大丈夫と)思ってしまうので、とにかく逃げることが大事です」
日頃の備えにくわえ、注意情報が出たときには、より一層危機感を高めることが命を守る行動につながります。
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