タイで“監禁”日本人グループ摘発の瞬間 特殊詐欺の拠点か #shorts

タイで“監禁”日本人グループ摘発の瞬間 特殊詐欺の拠点か #shorts

タイで“監禁”日本人グループ摘発の瞬間 特殊詐欺の拠点か #shorts

タイで監禁容疑で逮捕された日本人グループ摘発の瞬間です。
男らは特殊詐欺にも関与していたとみられています。未明の突入のきっかけは、日本大使館からの連絡でした。

 一斉検挙に際し、現地の警察が拠点へ突入。

28歳の日本人男性をバンコクの住宅に監禁したとして、容疑者の男ら5人がタイの警察に逮捕されました。

 捜査関係者:「お前はヤクザか?ヤクザ?」

 川端容疑者:「NO、ヤクザ」

 容疑者:「トイレだけ、OK?漏れる、漏れる」

 その時、不意を突かれた男たちが取った行動とは…。

 タイの首都バンコクにある住宅街。12月11日早朝、捜査員が監禁の疑いがある日本人グループの拠点を摘発した時の映像です。

 捜査関係者:「おはよう!おはよう。誰か中にいるんですか?」

 1階には、人気がありません。階段で2階へ上がっていきます。

 部屋のドアを開けると…ベッドに横たわる男の姿。

 捜査関係者:「伏せろ!伏せろ!」

 捜査員に気付いて、目を覚ましたのは下着姿の川端浩太郎容疑者(38)です。

 捜査関係者:「おい!動くな」

 川端容疑者は、最初に身柄を押さえられ逮捕。28歳の日本人男性が監禁された事件で容疑がかけられた5人のうち中心人物とみられます。

 続いて、カメラは2階にある別の部屋へ。

 捜査関係者:「早く行って、早く」

 そこには、2人の日本人の姿がありました。小さな扇風機が回る室内でパンツ1枚…。

 捜査関係者:「座りなさい!座って!」

 薄暗い室内に怒号が響きます。2人は不意を突かれたのか抵抗する様子はありません。しかし、寝起きのためか容疑者からは切実な要求が…。

 容疑者:「トイレ…トイレ…」

 捜査関係者:「先輩、コイツがトイレに行きたいって」

 容疑者:「トイレだけ、OK?漏れる、漏れる」

 すると、そこへ3階から別の容疑者も連れて来られました。

 捜査関係者:「この男は誰だ?」

 警察の通訳:「誰、あなたは?名前を教えて下さい」

 容疑者らがいた住宅からは複数のスマートフォンが押収されたほか、特殊詐欺のマニュアルとみられる書類なども見つかっています。

 5人は、被害者の男性を「月収80万円の仕事がある」などとタイまで誘い出し、監禁したうえで、詐欺の資料作りなどをさせていたといいます。

 男性は拠点を逃げ出し、日本の家族に助けを求め家族が大使館に連絡。その後、警察に通報したことで事件が発覚しました。

 捜査関係者:「お前はヤクザか?」

 川端容疑者:「NO、ヤクザ」

 なぜ、タイが犯罪の拠点となっているのでしょうか。見つかった資料にその手掛かりが書かれていました。

 監禁の疑いで逮捕された川端浩太郎容疑者ら5人が12月13日、警察署から裁判所へ移送されました。5人は容疑について否認しています。

 容疑者たちは特殊詐欺にも関与していたとみられ、寝泊まりしていた住宅からは「電話マニュアル」のような物も押収されています。

 押収された“電話マニュアル”:「●●さんに対して、過去5年間の累積医療費としてお戻しできるお金がありまして、普段お使いの銀行で結構ですので、どちらの銀行から戻しますか?」

 他にも「身分証と印鑑のご準備をお願いします」など、具体的なやり取りの文言が記された資料。

 タイでは2019年、パタヤで「振り込め詐欺」の拠点だった住宅が摘発され、日本人15人が逮捕されています。

 なぜ、タイが特殊詐欺グループの拠点となるのでしょうか。

 テレビ朝日警察庁担当・石塚翔記者:「日本の警察も簡単に手を出すことができず、海外であれば近所の人に話し声を聞かれても内容までは分からず、不審がられて通報されることも少なくなります。タイは時差が少なく『かけ子』時差をさほど気にせず、日本にだましの電話を掛けることができます。こういった理由でタイが選ばれると思います」

 逮捕された5人については今後、日本の警察が詐欺容疑で捜査する可能性もあります。

 テレビ朝日警察庁担当・石塚翔記者:「アジトにあったとされる詐欺被害者のリストを(タイの)警察当局が情報提供として日本に送ります。そのうえで日本の警察当局が国内での被害者の特定、被害届を出してもらうなどしてその後、国内に移送を行い適切な処分を受けさせるという流れになります」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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