冷え込み強まり…「スリップ」「視界不良」事故多発 12月入り救助要請“1日100件”も【羽鳥慎一 モーニングショー】(2022年12月8日)

冷え込み強まり…「スリップ」「視界不良」事故多発 12月入り救助要請“1日100件”も【羽鳥慎一 モーニングショー】(2022年12月8日)

冷え込み強まり…「スリップ」「視界不良」事故多発 12月入り救助要請“1日100件”も【羽鳥慎一 モーニングショー】(2022年12月8日)

 師走に入って、急に冷え込みが厳しくなりましたが、大雪や路面の凍結による事故も相次いでいます。寒さに慣れているはずの地域でも、救助要請が急増しています。

■東京3.6℃…白川郷では“初積雪”

 真冬のコートに身を包み、マフラーや手袋など防寒対策をして通勤する人たち。7日、東京都では、今シーズン一番の寒さとなる最低気温3.6℃を観測しました。

 ゴーゴーという音とともに、激しく地面を打ち付ける氷の粒。新潟県三条市では、7日正午ごろ、突然あられのようなものが降り、瞬く間に道路が埋め尽くされました。

 急な冬の到来。6日から降り続いた雪で一面、雪化粧となった群馬県の赤城山。平年より15日遅い初冠雪です。

 7日、世界遺産「白川郷」でも、うっすらと雪が積もり、幻想的な風景が広がりました。

 福島県猪苗代町では、除雪作業に追われるなか、高速道路では横殴りの雪が降り続き、対向車が見えづらい状態となりました。

 この寒さと雪で増加しているのが、車のトラブルです。

■通勤時“スリップ”車傾き雪の溝に

 7日、最低気温マイナス7.0℃を記録した北海道・旭川。冷え込みが厳しくなるなか、JAF旭川支部にはひっきりなしに救助要請が入ります。

 隊員が急いで駆け付けると、車内から男性が出てきました。地元住民だという男性。幸いにも、けがなどはありませんでした。

 救助を依頼した男性:「ここを走ってきて、曲がろうとしたんですけど。単純にスピードが出すぎていたか、結局ブレーキを踏んでも止まらなくて」

 通勤途中で、普段より少し急いで走行していた男性。左折をする時にスリップをし、道路横の積もった雪に乗り上げてしまったのだといいます。

 車のフロント部分は、電柱を固定するワイヤーにぶつかり、左半分は溝にはまっている状態です。

 隊員:「車の引き出し自体は、ウィンチで引っ張れば何とかなると思いますので」「引っ張る時は、ちょっと乗って頂いて。タイヤの向きはこっちに。このまま、こう動かすような感じですね」

 傾いた車を牽引(けんいん)フックを使い、引っ張り出します。

 隊員:「ハンドルは、そのままで大丈夫ですよ」

 作業を始めてから30分。雪にはまった車を道路まで引き上げることができました。

■救助要請…12月入り“一日100件”も

 今月に入り、こういった救助要請が増えているのだといいます。

 JAF旭川支部ロードサービス隊 沼澤佑貴隊長:「例年に比べて、雪が降る時期が遅かったので。12月1日になってから、いっきに雪が降り始めましたので。閑散期ですと、だいたい一日の旭川支部の件数で30件くらい。12月に入って、多い時には100件近く。ですので、2倍から3倍の救援要請が来ている状況です」

 24時間、ロードサービスの対応をしているJAF旭川支部。7日は午後6時時点で、およそ50件の救助要請が入りました。この日は、旭川市以外からも救助依頼がありました。

 雨竜町は、旭川市から西におよそ40キロの場所。車で1時間ほどかかります。さらに、現場へ向かう最中には、雪がかなり激しく降ってきて、視界が悪くなってきました。周りが全く見えません。真っ白です。

 あっという間に、車窓から見える景色は真っ白に…。出発しておよそ1時間、現場周辺に到着しました。

■路肩に転落…緊迫の“救助現場”

 一面、真っ白な雪の上に止まる1台の車。そばには、男性の姿があります。安心からか、JAFが到着すると何度もおじぎをしています。

 救助を依頼した男性:「前から来る車をちょっと避けようと思って、車を路肩に寄せようと思ったんですけど。路肩と道路の境目がちょっとよく分からないので。それで突っ込み過ぎてしまって」

 普段は道路部分が路肩より少し高くなっているこの道路。しかし、積雪により、道路と路肩の高さが同じになり、境目が分からなくなってしまいました。

 幸いにも、車のエンジンは動いたため、救助が来るまでの1時間は車内で待機することができたといいます。

 隊員:「基本は道路を塞がないように、やらないといけないので」

 対向車や後続車が来ると、救助者は道を空けるために作業をいったん止め、別の道に退避します。

 作業開始からおよそ1時間後、無事に雪から抜け出すことができました。車体も、ほぼ無傷だったということです。

■“視界不良”“路面凍結”事故多発

 12月に入り、急激な冷え込みが原因とみられる事故が各地で相次いでいます。

 4日、北海道岩見沢市内を走る車のドライブレコーダー映像では、吹雪によって、視界が遮られています。

 また別の場所でも、雪が舞い、前が見づらくなっています。

 札幌市内では、凍結した路面でスリップしたのでしょうか。フロント部分が大破した車が確認できます。

 寒さや雪が原因とみられる事故は、北海道だけでなく、各地で起きていました。

■宮城では…“12時間で89件”交通事故

 宮城県仙台市では7日、車12台が関係するスリップ事故が発生しました。

 警察官:「ここから先、通行止めなので!」

 フロント部分は大きく壊れ、真横を向いて道路を塞ぐ車。中央分離帯のフェンスは倒れ、レッカー車が次々と車を運んでいきます。

 警察によると、宮城県内では、6日の午後8時から7日朝までの12時間で、89件もの交通事故が発生。いずれも、路面凍結によるスリップが原因とみられています。

(「羽鳥慎一 モーニングショー」2022年12月8日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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