『全てを奪った犯人が許せない』クリニック放火事件からまもなく１年 遺族がコメント（2022年12月6日）
大阪・北新地のクリニックでの放火殺人事件からまもなく１年。遺族が現在の心境を綴ったコメントを発表しました。
去年１２月、大阪・北新地のビルに入っていた心療内科クリニックが放火され、院長や患者ら２６人が犠牲となり、警察は、死亡した谷本盛雄容疑者（当時６１）を殺人と放火などの容疑で今年３月に書類送検し、捜査を終えました。
今年１２月１７日で事件から１年となるのを前に、夫を失った遺族２人が支援団体を通して現在の心境をコメントで発表しました。
（夫を亡くした遺族）
「あの日突然、私達から全てを奪っていった犯人のことが本当に許せない。憎むべき犯人がもう死んでいるので憎しみの矛先がないのです。この１年あっという間でした」
支援する弁護士らは、国が被害者遺族に支給する給付金は生前の収入などに基づいて算定され、被害者の多くが休職中だった遺族は十分な補償が受けられていない可能性があるとして支援の拡充を訴えました。
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